ライセンスの整理は大事
ライセンスは大きく分けて、2つあります。
1つはPCL。
もう1つは個別のライセンスです。
まずピアプロには、PCLというライセンスがあります。これは、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社のキャラクターを、非営利・無償(商売じゃない活動で、1円もお金を貰わない)のカタチで使いたいときのためのライセンスです。
実は『重音テト』や『亞北ネル』や、他のUTAU音源も、非営利・無償で使ってもらうとき、このPCLや、PCLと似たライセンスを使っています。
その理由は、
- 内容が整理されているので、用語を入れ替えるだけでいいから、規約が作りやすい。
- 使う側も「PCLで使ってください」といわれたら「ああ、そういうことですね」と分かりやすい。
だといわれています。
では、もう一つの個別のライセンスとはどういうことでしょうか。クリプトン・フューチャー・メディア株式会社のキャラクターを、非営利・有償(商売じゃない活動で、1円以上のお金を貰うことがある)のカタチで使いたいときのためのライセンスには、『ピアプロリンク』があります。
でも、それ以外のキャラクターには、キャラクターを作った人それぞれに思惑が違います。
ここでは、『重音テト』と『欲音ルコ』を例にとって説明してみましょう。
重音テトの個別ライセンスは、オフィシャルサークル「ツインドリル」 のサイトで最新版を確認できます。要約すると、(以下オフィシャルサークル「ツインドリル」 より引用)
Q.テトの絵を描いたり2次創作をしてもいい?
│└→A.どうぞ! 自由に創作できます。
│
└Q.テトの同人誌を作ってイベントで頒布してもいい?
│└→A.商用利用でなければご自由にどうぞ!
│
└Q.当日版権がいるイベントでフィギュアを出品したいんだけど
└→A.最初に版権申請申し込みを行ってください。
(引用ここまで)
-
非営利の同人作品は、有償でも、無償でも、事前に許諾済み。
-
許諾を受けた証明書などは要りません。
- フィギュアは別の取り扱いです。
ということになります。
では、欲音ルコの個別ライセンスを、ピアプロ開発ブログの記事から、Long Sleeperさん のサイトでみてみましょう。
欲音ルコ 音声ライブラリの利用ガイドライン
http://long-sleeper.net/index.php?id=22
ピアプロにおける欲音ルコのイラスト投稿の手順
http://long-sleeper.net/index.php?id=53
要約しますと、
- 公序良俗の範囲内でしたら二次創作は可とします。
- 性的表現・グロテスク、および暴力的な表現 は禁止しませんが、人を脅かすような提示方法はお勧めしません。政治や宗教的主張には使わないでください。
- 同人など、個人活動の範囲内でのCD等の頒布に関してはOK(非営利・有償はOK)
ということになるでしょう。ここら辺は、他の音源キャラクターと違いますね。
「キャラクターをどんな使い方されるのか?」
これは、キャラクターを作った人が想像できない部分も、多々あります。
だからといって、ネット上にある作品を一個一個チェックして、あれはOK、これはダメ、などとやっていられるものでもありません。
お互い気持ちよく
「ここまでの範囲で使ってね」
「ありがとう、使わせてもらったよ」
と楽しみを広げること。それが文化の発展になる、と思います。
そのためには、
「アレしちゃだめ!コレしちゃだめ!ルール違反は逮捕!裁判!罰金!」
と叱るばかりではなく、
「アレは事前許諾が無い、ルール違反の例です。でも、このようにすれば、OKなんですよ」
と、やっておくのが良いでしょう。
それが、ライセンスを分かりやすくすること。つまり、分かりやすい事前許諾を用意する、ということです。
そのメリットは、次に説明します。