発掘テキスト  私の立ち位置説明

自分がオタクのなかでもけっこう異端な部類だろうこと、重々理解したうえでIRCチャットに臨みました。
個々人のレベルにまで分解したとき、共通の趣味嗜好を持つ『オタク』『腐女子』ですら集合を現す記号たりえないのです。
「現実世界の人体に嫌悪感を抱く傾向が強いこと。オタクであること。単なるジャンルというよりも深い部分で、世の中の大半の人とは趣味を楽しむ深さ、時間、方向性が違うこと。ギャンブルもパチンコもやらず、酒もタバコもやらず、サッカーも野球もオリンピックすら見ないこと。たまにNHK教育の『ハーバード白熱教室』やドキュメンタリーを見ては、情報ソースになった英語のサイトを見て回るのが趣味なこと。」
が日常となっている個人だからです。哲学、歴史、文化史、倫理学と美学は知的好奇心のために好んでおりますが、政治に口出しするために、ロックの社会契約を日常的に意識せざるを得ない現状を憂います。
そして、理想家肌で美文名目に騙されやすい自分を自覚しております。
だからこそ、「私が別HNでできることは、他の誰にでもできる」と常に自戒してネットの海を泳いでます。今回のIRCログ公開の後、名無しHNで叩くこともできるし、擁護することもできる。実際にはしないでしょうけど、宇佐原 椎/はりねずみさんが私の発言を都合よく抽出し、規制推進派議員に「生の声でーす」と提出することも出来る。逆もまた然り、Vise versa。(長期的利益において嘘はコストに見合わない『損失』なので、私達は規制に関してどちらの立場であっても、そんなことをしないのです)
あるいは捨てアドでIRCに突撃し、荒らしの限りを尽くすこともできる。私に可能なことは、他の人にも可能なことです。『可能であってもそれをしない、思ってもみない』人が参加してくださったことを、匿名のネット社会における倫理意識の高さの表れとして、私は心から喜んでおります。
次のIRCももう既に予定されているご様子。
互いに敬意をもち、前提情報をキチンと共有した上で参加する。規制を推し進める人とも情報を交換し、認識の相違点を話し合うことは可能であり、それこそ民主主義の根幹を健全に遂行することです。
「何を言ったところで、都合よく規制推進の言い草にされるだけ」
という否定的な匿名のご意見を良く拝見するのですが、本当に『そう』なるかどうかは、やってみないとわからないことでしょう。
サバイバーとしてカミングアウトすることはとても苦痛です。
その苦痛に見合うだけの成果が長文blogや議員さんあてのメール送付、IRC参加にあると信じるのは、私の自由です。誰かがその信を悪用しても、それは他人の悪であって、私が『ちょー風変わりで理屈っぽいヤツだけど、根はすごくイイやつ』である自由は侵害されえません。
やれる範囲での最善の一手を指します。

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