ノンセクシュアルって、まだマイナーだなぁ

ノンセクこと、ノンセクシュアル。まだマイナーだなぁと感じる今日この頃。
それは、とあるVOCALOID曲の歌詞を、翻訳していることで痛感しました。この場合の翻訳とは、きちんと原著作者(この場合は歌詞を書いた人)に、許諾を得た英訳です。

リテラルワークス、つまり『文芸的な文書』の日本語は、他の言語に訳し辛いこと、この上ない。
最初に、背景情報は何もない状態で、翻訳者(私)が読み取ったのは、

「恋ですらなかった恋は、始まりもせずに終わってしまった。恋ではなく、単に一人で居る不安を解消したかっただけ。そんな女性視点からの、男性に対する失恋ソング」

でしたが。
評価版をお渡ししてみたら、そうではない、と。
「恋はしていたけど、言い出せずに悶々としてたら終わってた」
のだそうです。

それを受けて、2バージョン作成しました。
セクシャルマイノリティのことと、創作上の恋愛のことは直結しない。
それは、私が現実の性的虐待と、創作物の中で展開されるアレコレを厳密に区分して考えるのと同様です。
一方で、『対象を異性愛の異性の間のこと』と特定しない、日本語の作品、特にJ-POPの歌詞は、セクシャルマイノリティにとって一つの『解』。
たとえ、創作者自身がそれと意図していなくっても。
この「いろいろな性指向でも受け入れられる」可能性を示そうと考えて、2バージョン作成したのです。

1.「レズビアンをカムアウトしてくれた女性の友人に、恋をしたけど言い出せずに終わった、異性愛男性視点の失恋ソング」

2.「異性愛男性の友人に、恋をしたけど言い出せずに終わった、異性愛女性視点の失恋ソング」

原著作者に2つのバージョンを見せるべきかどうか、迷いました。
そこで、

「Voice of LGBTのようなセクシャルマイノリティ当事者&支援者のような情報に嫌悪感はあるか?」

とTwitterでリプを飛ばして返答待つことはや3日。
なにを問われてるのか,理解できてないのだろうなぁ。

と嘆息交じりに考えてしまいます。
ノンセクシュアル(非性愛。恋愛はしても、肉体的な性的行為はしない。あるいは、性欲を持たない)の存在も、ご存知なかろう。『架空のもの』とか、『性嫌悪の言い訳』とか考えられてる恐れおあろう。

今夕まで返答がなかったらアクションを起こそうと思います。

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