この国で自殺者が減らないわけ:少し黒い表現も交えた話

終わりに

ここまでの論説で、反論したくなりましたか?

では、二〇一三年五月二十一日から二十二日にかけて開かれた国連拷問禁止委員会で、モーリシャスの委員から

「日本は自白に頼りすぎではないか。これは『中世』の名残である」

と日本の刑事司法制度を批判されて、

「我々は、この分野(人権問題)において最も進んだ国家である」

と発言した外務省の人権人道担当大使については、どのようにお考えでしょうか。

その発言を笑われた後、「ドントラフ(笑うな)!」 と叫び、「シャラップ」を連呼、満足げにしんとした会場を見渡しながら「我々は、この分野において最も進んだ国家である」と繰り返し、得意げに「それが我々の誇りだ」と付け足したことについても、どのようにお考えでしょうか。

 

死んでしまった自殺者だけが「可哀想」で、1.5倍ダメージを受けている「自殺しそうな人」には、 「甘えるな」「多数派側と同じ行動をすればいい」という、その構図。

生活保護受給者たたきと同じ背景があるのではないでしょうか。

 

この背景を変えない限り、自殺する人間の数は減らない。そう考えています。

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