やっと有給に入れた話

新規利用者が増えない理由の話。

これに関しては、すでに他の記事でも書いたかもしれません。少しおさらいしてみますね。
まず、介護施設に入所者が増える理由の方を考えてみましょう。

  1. ケアマネージャーから評判が良いので、利用者を紹介される。
  2. すでにいる利用者や、家族からの評判が良いので、利用者を紹介される。
  3. 内部事情よく知っている介護職員のOB OGから、利用者を紹介される。

1番の紹介は、比較的安易な紹介です。福祉大学など出たばっかりの新人ケアマネなら、 「施設が綺麗」とか、 「有料老人ホームなのに、デイサービスの利用は強制では無い」といった部分にだけ注目して、利用者を紹介しがちです。
「いや私はそんな安易な紹介はしないし!」
というケアマネさんは多いと思います。
少数とはいえ、そういうところしか見ない/みきれないケアマネさんもいる、とお考え下さい。

2番の紹介は、手堅さで言えば中くらいの紹介です。中位という表現には意味があります。家族となれば、利用者を人質にとられてるも同然ですから、利用施設のことを悪くは言えないものです。
それと同時に、 「家じゃもう面倒見切れない! 」と考えているからこそ利用者を施設に預けているのです。他人の目から見ても、自分の目から見ても、自分たちが放り出したとは思いたくないものです。
施設の事を悪く言って、 「姥捨て山に捨てたも同然の扱い」とみなしたくないし、見なされたくもないのです。
こういった事情があるものですから、本気で「あそこの施設はいいですよ」と紹介している例はあまりないと思います。

3番目の紹介は、手堅さで言えば最も堅いといえましょう。(筆者注:筆者自身が介護施設勤務していた介護職員ですので、身内びいきも手伝っている表現です。あくまで個人の感想に過ぎませんので、実効性を保証するものではありません。 )
内情を全て知っている、という立場からの紹介は強い説得力を持ちます。

その代り、企業風土に過剰適応している、いわばモーレツ社員、ブラック社員の『勧誘』には注意する必要があります。企業の利益を上げる活動のために、個人の尊厳もなげうって、人間関係の破たんも気にしない、というタイプです。
こういう人の熱意に押されて、「内情をすべて知っている人のいうことだし」と紹介を受けた場合は、気を付けて見学し、気を使ってお断りしたほうがよいでしょう。

やっと有給に入れた話」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: 辞表を書かされそうになっている話 | 切身魚/Kirimisakana

  2. ピンバック: 辞表を書いた上に有給がない話(続編あり) | 切身魚/Kirimisakana

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