「るろうに剣心」作者が児童ポルノ単純所持容疑

で、書類送検された件についてのツイートまとめです。その前に知っておいていただきたいのは、2点。

1.書類送検は逮捕でもなければ、起訴でもなく(書類送検してから起訴するかどうかを検察が決める)、まして有罪でもない。

2.起訴されないとなったら、それは前科でもないし、まして有罪ではない。

私はこの本を上梓した覚悟を、今も持ち続けています。
改定反対!児童ポルノ禁止法
『改訂に反対!児童ポルノ禁止法』200円、Kindle用電子書籍(パソコンやスマホでも読めます)

そういう訳で私は、
「「るろうに剣心」の作者が児童ポルノ単純所持容疑で書類された件どう思います?」
って聞かれたら、
「ああ、単純所持容疑で書類送検されたんですね。続報を冷静に待とうと思います。かれについて、それ以外に思う処はございませんよ」
以外言いません。
あるいは、
「作品への好き嫌いが、作者の悪行善行で変わるようなオタクじゃないんで、燃え語りしろってゆーならしますが、最短で2時間耐久行けます?」
かしら。

創作物と、作者の性癖は別物で、まして創作物を好む人たちの性癖もまた別物。ゴッホの絵が好きな人は、誰もが友人に耳切り落として送る趣味があるか?ないでしょう。性的な関心だけが、『創作物を通して伝播』するという考え方は、著しく合理性を欠く。

児童ポルノ単純所持をもって社会への悪影響を語る人々が、これを『好機』とばかりに、
『他のひとが好きな創作物をもってして、その人の社会性や規範意識を裁定する』
ようになることを、強く懸念します。彼らは製造過程で生じたであろう、児童への虐待や搾取への強い怒りを表明すべきです。

そういう年代の子どもを育てている親や親族の前で、ペドフィリア発言をする者は、『著しく社会性を欠く』人です。『好きな創作物がエロ』な人々の中に、露悪的な発言をする人は居ます。
が、そこを『必ず一致』とみなして攻撃するような態度は、まさに『著しく社会性を欠く』行いと思います。

言わずもがななのに、言わないと『児童ポルノ単純所持を叩かない=チャイルドレイプに加担するのか!』みたいな噴き上がる方に向けて。
「児童への性的虐待、性的搾取は許されるべきではありません。故に、製造した連中への追求を厳しく見守っています。書類送検された作家を優先して叩くのは、間違いです。それよりも、児童ポルノ製造罪に加担した連中への捜査は注目しないんですか?被写体となった児童の保護やケアに関心はないんでしょうか?」

じゃあ作家は叩かないのか、というと、違います。買う=加担してるのは事実だから。ただ、
『作家に罵声をあびせて、書店や出版社にクレーム入れて連載は中止させ、書店の作品は撤去させ、実家にマスコミが押しかけたらば喝采する』
そんなことで、作家の間違いは更生するでしょうか?
ちーがーうーだーろー!
って思うんです。

「かれは過ちを犯した。反省し、更生するよう見守ろう」

と私は思います。るろ剣好きですもの。作者を社会から排除したら、次の傑作描く機会をも、排除することになるんですよ。中世以前の社会ならともかく、今の御世でそのような『叩いて溜飲さげるまで叩いて放りだせば終わる』考えかたは、より大きな過ちを犯すことになります。

同時に、「ペドフィリア(これは内心のこと)だけど、実際の児童への犯罪行為に加担はしてない」人達が居るなら居るで、彼らにスティグマは持ってほしくない。もちろん、実在する児童の人権侵害に加担したら、それは罰されるべきです。
でも、決して、どんなに気持ち悪い創作物にハァハァしていても、内心を裁いてはいけない。
裁くな、裁かれないために。
「何を好きか」と、「何を言って、どのように行動したか」は別物。 内心を裁いてはいけない。何故なら、次に裁かれるのは私の側だから。

 

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