有償依頼のプロセス紹介

Deepest Tunesアートワーク有償依頼を受ける際は、絵をつける対象(作品)がどれだけできあがっているか?をまず確認しています。

小説の口絵が、木版画で描かれていた時代には、「小説を読み込み、作品世界を理解したうえで、画家の雅趣を盛り込んだうえで、なお、読者に小説世界へのいざないとなるべき象徴的なシーンや、印象ぶかいモチーフを描く」のが優れた口絵画家とされておりました。

私もそういうタイプなので、「おまかせで」「まず絵を何か」という依頼では手の出しようがありません。

ボカロ/UTAU系イラストの場合、もう一点気を付けるべきは『有償頒布の場合、商用利用と見做される』や『非商用であっても、有償頒布ならキャラクター利用申請等が必要になる』こと。
この処理が面倒なので、「描かないで済むものなら、できるだけキャラクターは出さない」絵を提供することが多いです。今回のアートワーク作業中も、
「私がカワイイ美少女とか、描くわけがないでしょう!」
とトゥートしていたのは、こういう事情があったため。
(注:もちろん権利処理をしっかり行い、かつ私の『どの画風』で描いて欲しいかまで考えてらっしゃる依頼主さんがいれば、キャラ絵も描きます)

次が価格交渉と支払い確認。時給800円のパートタイム仕事を8時間したほうがマシなお値段であれば、休日削って絵を描く理由にはなりません。
支払方法は、Amazonギフト券(eメールタイプ)でお送りください、で両社合意。
というお話をしたのち、次のように進みました。

まず、別の記事でだしたような『何を描くつもりかがわかる程度にざっくりしたアイディア』を3つほど提示。サイズと解像度は提出と同じ(今回はbandcamp用の1400x1400、300dpi)。
自分で考える『よい点』と『わるい点』を添えて。これで1日。

これで依頼主に出して、採用となったアイディアに、細かく筆を入れてゆきます。主な作業は1日、修正にもう1日。

依頼主に出して、OKがでたら、ロゴ入れとタイトル入れを行い、提出。今回は修正なく一発OKだったので、これにて納品完了。

という風に、話が進んだのでした。

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