黒船が来てから、泥縄的に動き出した感はある

Twitterでこういう指摘ツイートを拝見して、思う所ございます。

”画像セット「LAION-5B」に1008枚の児童ポルノ画像が入っていることが判明”みたいな話は、取り扱い注意でしたからね。

情報の整理、統括した意見表明ができる団体が、リソース不足であるとしても、明確に『実在児童の人権擁護』を打ち出して動けなかったのは残念です。

例えばこういう記事があったりするんですよ。 2023年9月ですから、これを受けて動くこともできたはず、とは思います。

EUで進む「児童の性的虐待コンテンツ検出システム」の義務化の裏には利権団体が群がっているとの指摘

関連付けてツイートしてたひとは居たか?(私の情報視界にはいなかった、残念ながら。)

”まぁ、反AIの方々が、二次創作がどうしたこうしたと関係のないことを言えば言うほど、AI側はどんどんやりたい放題になっていくね。” 等の発言はみられたが、コンテンツ文化の自由を擁護するという文脈ではなかったし。(私にはそのツイートから冷笑を感じるのだ)

知財関連のひとのほうが、むしろ状況を俯瞰していたように感じられる。

IWF(英国にある、インターネット監視財団。実在児童の児ポだけでなく、生成AIで描かせたマンガ調・アニメ調のエッチイラストも『児童性虐待記録物』扱いにした報告書を出した。創作物規制をしたい団体。)の日本での講演で、コンテンツ文化研究会が下記のように発言しました。
黒船が来てから、泥縄的に動き出した感はあるが、 ”何もしないよりはマシ”です。応援してますよ。

反・生成AIにかこつけて、他人に攻撃したり粘着したり、とにかく自説を支持しろお前の主張は下げろ、という行動をする人には、軽蔑を感じます。 具体的にはイムさんに付きまとってるひとたち。
イムさんは、LAION-5Bを検証したし、検証のプロセスや関連団体の背景まで調べてるおひとやで……

『児童の実在性をもってのみ、児童ポルノ、CSAMを否定する』 という主張ができなかった表現の自由擁護者たちと。

そういう歴史を知らない/無視したり、LAION-5Bは既に公開停止であることを情報伏せて未だに「学習データに児童ポルノがー!CSAMがー!で」論陣張る反生成AI主張者たち。

いずれの側にも、ちょっと手抜かりあるよね。

LAION-5Bは既に公開停止であることを伏せてたり、無視して
『学習データに児童ポルノが!CSAMが!』
と言い続けてたことは、不誠実です。
その不誠実が、インターネット監視財団による主張を、読売新聞が好意的に垂れ流して、受け入れられる『下地を作った』という指摘はしておきたい。

勢力Aの不作為と、勢力Bの不誠実が、今の状況を作ったとみていますよ。

それでも、私の軸足は『表現の自由』と『実在するひとの人権』に置きます。

まーでも、 不誠実な主張や、 主義の為なら罵倒も冷笑も侮蔑もOKOK、 という態度の方々からは距離をとりたいですね。

強い言葉を用いたり、誇張した事実ではないことを主張して、ひとの冷静さを失わせて、自説を支持させようとする、
『暴言で動かす社会運動』
は、何を言っているかじゃなく何をしているかによって、滅びるべきです。

まだ発売されても居ないAVについて

/* ページまたいだ部分に追記しました。「某団体が絶対激おこ」という前提で話してるけど、本当にそうかなって。 */

何度でも繰り返しますが、まだ発売されても居ないAVについて、コメントは差し控えさせていただきます。

「表現の自由」は発露の自由しか保障しないんだから表現結果の責任に対する免罪符ではないんだよ。(元ツイートは炬燵どらごんさんによる。)

上記に尽きます。
表現物に上下はないし貴賤もない。
技巧の良し悪しはあるでしょうがそれは『見て聞いて読んで』判断すべきものです。

ただし、出した方々は結果の責任を問われる覚悟、おありでしょうね、とは思います。そして1日経過して様子を見るに、

「一度は『表現の自由』を掲げた人間が、世に出る前の創作物をお気持ちでキャンセルした」

という事実だけが残りそうで、イヤンな予感です。

とある元AV監督さんが希望的観測を言ってると、逆にイヤンな予感が強まるのですよ。

・表現の自由界隈やアンチフェミ、アンチなんとか団体な連中がヤンヤしてくれる見込みだった
・実際は、プロダクションにそこまでの覚悟がなかったよ
・DL流通と通販流通が塞がれたらあっちゅーまに白旗

そんなオチが待ってそうで。

そして、 「まだ世に出ても居ない創作物の、タイトルとあらすじから予想される『傷つきました!』を忖度した人々による、キャンセル行為」 の記録だけが残ってしまうんじゃないかなって。

「でもアンタら、2023年10月にAV一本ぶっ潰したでしょ。俳優さんや監督、カメラ、音響、メイク、営業、進行、ADさんほかスタッフ全員への人権侵害なんだよ?」

って言われたら、ぐぅの音もでない事実をね。

一度は表現の自由を掲げたひとびとが、キャンセル行為の自覚なくやらかす、って予感がする。

起こされても居ない裁判や、法曹でもない素人の予測で、勝手なレッテル貼り(リベンジポルノの定義とか。どこから引っ張ってきたんだろう、という疑義がある)をして、商業作品の流通差し止めや自粛を要請する。
これがAVじゃなく、自分の好きなジャンルの創作物にやられても文句言えなくなる。

少なくとも、『リベンジポルノ』の定義はこれ。

私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律

第二条を音読してもいいくらいです。

「任意に撮影を承諾し又は撮影をしたものを除く

出演者全員が、事前に細やかな精神状態の安定、健康状態をチェックされたうえで、撮影直前まで『契約を撤回できる自由』を担保されたAV作品のどこに、リベンジポルノに該当する要件があるというのか。

私は、新聞記事や雑誌記事で、『準児童ポルノ』だの『性的商品化』だのといった、ナンチャッテ法律用語っぽいものに対して、神経尖らせてる勢です。

『リベンジポルノ』なる法律用語を、よりによって表現の自由、創作物の自由掲げてるひとびとが誤用することにも、当然噛みつきますからね?

それこそ、 『リベンジポルノという言葉を、適正AVへの非難に用いることで、本当の性犯罪を矮小化し、被害者を傷つけている』 と言われても申し開きできない誤用ではないかしら。

言葉によって自分の主張に正当性や力を得てきたのなら、言葉の誤りによって、自分の正当性やパワーを失うことになるよ。

もしこの騒動が、『表現の自由』を衰退させるのだとしたら、それは『出された創作物の内容』ではなく、

「世に出ても居ない創作物を、キャンセルしたという事実」

によって、衰退させると思っています。 だから、イヤンな予感なのです。あーあー。

OHCHRにパブリックコメント送った話

まず、OHCHRってのは国連人権高等弁務官事務所(Office of the High Commissioner for Human Rights: OHCHR)(www.ohchr.org)のことね。

ここがまたヤバイ。
以前の話になるけど、『公金チューチュー』と今騒がれてる人権NPO、NGO(の関係者)が、いかにも『この国の人権問題に詳しいんです』って顔で国連人権高等弁務官事務所の特別報告者に嘘情報を話した結果。
児童売買,児童買春及び児童ポルノ国連特別報告者のブキッキオ氏、「女子学生の13%が援助交際を経験している」と発言した。
(この顛末の一部は、外務省のこちらに載っています)

流石にそりゃないでしょ!?
日本を勝手に児童ポルノの国にしないでよね!
マンガもイラストも児童ポルノじゃないから。実在の被害者いないから。

ってんで、山田太郎さんが外務省に問い合わせ。
その結果、ブキッキオ氏は「JK援助交際13%」は撤回した。 外務省はさらに、

「先方に対し,引き続き,客観的データに基づく報告書の作成を強く求めていきます。」
訳:日本を侮辱するような嘘情報を国連にあげたら怒るよ?

と締めています。こういう『やらかし』の歴史がある、ってことを踏まえまして。

今やべーってなってるのが、新サイバー犯罪条約。特にロシアと中国の案。
これも山田太郎さんのところから情報。PDF注意

ロシア案は、児童ポルノの定義がガバガバで、『絵に描いた児童も含む』ようにとれる。
そもそもロシアやべー、何故なら「この条約は地域的なものなので、少々通信の秘密を暴いたり検閲したとしても、犯罪抑止のためには必要」って言ってる。これが事実その通り運用されるんだったら、ウクライナは今も平和ですよ。(信用できません)

そして今年、3月の第4回中間会議で、中国が、提案された新サイバー犯罪条約第18条2項の「児童の性的虐待⼜は性的搾取製造物」に関して、 C-2を追加し、「性的に露⾻な⾏為を実際に⾏っている、または疑似⾏為をしている⼦どものカートゥーン、コミック、マンガ、またはアニメーション」を含めることを提案。(ソースはこちらのPDF,44ページ)

中国も、ネットワーク規制、監視、言論の自由を弾圧してる国ですね。香港に自由を、という発言して、書籍を売ってた出版関係者が『法律に基づき』逮捕されてる国。

こういう、人権を好き勝手に踏みつける国々が、ネットワーク上の自由を狭めに来てます。被害者なんて誰もいない、日本の創作物を「児童ポルノだ犯罪だ」と言い立ててるんですよ。

だから、CHCHR(国連人権高等弁務官事務所)に意見する。

「新サイバー犯罪条約に何でアニメやマンガいれとんねん。 日本の創作物は児童ポルノじゃないよ? 文化への攻撃は許しませんよ? 実在する児童、ひと(男女不問)を守るべきですよ。」

という内容で。(具体的な文面は続き)

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「徳島県男女共同参画基本計画(第5次)」にパブコメしました

1/16~2/15まで、特に居住地条件縛りとかなく送れるそうなので送ってきました。

「徳島県男女共同参画基本計画(第5次)」https://www.pref.tokushima.lg.jp/public_comment/7203498/7203499/7204311/ 

素案と詳細読んで、問題だと思ったポイント4つを指摘しました。

1.ジェンダーギャップ指数とかいう流行りの横文字に飛びつく不見識。
2.性犯罪・性暴力・AV対策の推進・強化及び被害者支援って言いつつAV産業を差別してるんじゃね?
3.男性に対する性虐待や暴力に関しては一言もない件。それこそジェンダー不平等や。
4.セクマイ教育に、性自認至上主義/トランスジェンダリズムを入れるな

以下、詳細。私は普段からの情報収集でこういう話をこんな風に書きました。皆様も、ご自分の言葉で、意見を送りましょう。その際に参考にしていただいてもかまいません(コピペはダメですよ。著作権侵害ですよ。)。

1.ジェンダーギャップ指数とかいう流行りの横文字に飛びつく不見識。

『男女共同参画』第2章において、「ジェンダー・ギャップ(男女格差)指数*2(2022)」において146か国中116位との文言がある。だが、このジェンダー・ギャップ指数は算定基準に問題が指摘されている。ジェンダーギャップ指数が用いているような単純な教育段階別の就学率GPIでは、その国の教育分野におけるジェンダー問題を捉え切れない。日本はジェンダーギャップ指数の教育分野で満点近い点数をだしているが、日本で女性の大学院生の数は男性の半分以下しかおらず、STEM教育分野での女子学生比率が先進諸国でほぼほぼ最低の水準、といった問題は、ジェンダー・ギャップ指数では取りこぼされている。
単に話題になっているからと言う理由で、不正確な指数を採用、基本計画のスタートにおくとは何事か。本当に県民の抱える困難や問題を把握するつもりであれば、流行りの横文字に飛びつくような真似は厳に慎むべきである。

2.性犯罪・性暴力・AV対策の推進・強化及び被害者支援って何。

さらに、安全・安心に暮らせる環境づくり内の、『(2)性犯罪・性暴力・AV対策の推進・強化及び被害者支援』とはどのような意図に基づく推進方策でしょうか。
刑法で規定された犯罪以外に『アダルト・ビデオ』が何らかの対策を必要とするものなのでしょうか。一般に流通するAVは、適正AVと呼ばれ、女優はじめスタッフ全員に、撮影内容への合意が何度も確認され、心身の健康、安全を保つよう細やかな配慮、契約のもと、作成されています。同人AVですら、通販サイトに掲載するにあたっては、適正AV同様の措置をとっていることが確認されています。アングラビデオと呼ばれるものに関してのみ、合意のとれていない内容や出演強要などの事例が疑われる。
こうした現状にも関わらず「AV対策」とだけ表記することで、法や業界ルールを遵守して製作される映像産業への職業差別、蔑視を助長する虞があり、徳島県の不見識を厳しく糾弾するものである。

3.男性に対する性虐待や暴力に関しては一言もない件

さらに糾弾すべきは、女性に対する性暴力を特記するあまり、男性に対する性虐待や暴力に関しては一言もない点である。男女平等でなく、女性優遇と批判されても仕方ない。
 『暴力の加害者にも被害者にもならない予防教育』と称して、何をするつもりか。『これからの男の子たちへ』といった著書をもつ太田啓子弁護士のような、男性差別を婉曲に助長する教育を施すのであれば、それこそジェンダー不平等の誹りは免れ得ない。

4.セクマイ教育に、性自認至上主義/トランスジェンダリズムを入れるな

また、(2)多様な人権尊重において、『性的指向や性自認等を理由として困難に直面している人々』とあるが、これはどういうことか。
UKやEUでは既に『性自認が女である』ことを理由にした、GID特例法の要件を満たさない男性を『トランスジェンダー女性』として扱い、『女性用スペース』を使わせろ、という『性自認至上主義/トランスジェンダリズム』が性犯罪を増やした。また、若年者に対して、親に内緒でセクシュアルマイノリティのつどいに来るよう誘い、そこで『性自認がゆらぎがちな思春期の若者』を「あなたはトランスジェンダーである。性別違和をこのように医者に訴えれば、SRS手術で性転換ができる」等と洗脳し、侵襲的で不可逆的な性別変更手術を奨励する事例も、EUやカナダで問題となっている。
日本においてもトランス男性活動家・遠藤まめた氏のLGBT団体「にじーず」が、保護者に嘘をついて集会に参加するよう子供たちに使わせているハッシュタグ「どこへ行くのと聞かれたら」が、Twitterで批判されているのは、まさに上記のような『性自認がゆらぎがちな思春期の若者だけ(第三者の見学は、学習目的でも不許可である)』を集めた洗脳が心配されているからである。
このため、UKでは『トランスジェンダー女性は身体が男性であれば、性自認が女性であっても、男性用スペースを用いるべきである』という方向に司法判断は変化している。女性用の浴場やトイレ、更衣室が造られた歴史からいっても、これは当然とすべき。

『性自認が女性であれば、女性として女性用スペース利用を認めるべき』といった、性自認至上主義/トランスジェンダリズムを、セクシュアルマイノリティ教育の内容として取り入れるべきではない。「口先だけなら何とでも言える、男性犯罪者の手口」として、啓発するべき内容である。

パブコメ出したよ!子供若者育成支援推進大綱案

発端は、山田太郎さんのツイート。

内閣府共通意見等登録システムで、オンラインのパブリックコメントが送れます。要は、スマホでもパソコンでもOKってこと。

上の大綱案に、私は反対です。反対ポイントは、以下の通りに書きました。

ネット依存、ゲーム依存に対する政策は、子育て支援で解決すべき問題。
ゲームやネット、コンテンツ事業者への規制はあり得ない。子供によるクレジットカードの不正使用事例は、家庭教育、特に親の管理義務がなっていない、不注意である。この責任をコンテンツ事業者にかぶせることは、経済活動への不法な侵害である。

人とのかかわりは、今の時代ネット、ゲーム内でも重要な要素。家庭や学校教育からネットを排除しても、『現代のネット社会に不適応な人』が形を変えるだけである。

依存対策に、自然体験だの、短期/長期問わず施設での教育だのをうちだす特定の業者も排除するべき。子供は社会の中で育つ。依存症の予防に関する指導の適切な実施は重要だが、久里浜医療センターはアルコール依存症の実績はあれど、ゲーム障害に関する自前論文(他の研究者による検証なし)を乱発している。新たに『ゲーム障害』を作り出し、有識者会議にねじ込もうとしている。

「家族関係や他の社会とのかかり」が破綻している結果、ゲームやネット以外に安心して過ごせる場のない人がいる。
そうした人を追い詰めるような、『自然体験』だの『施設への隔離』には断固反対する。

 https://www8.cao.go.jp/youth/bosyu/taikou_iken-r030305.html で登録できるから、氏名・年齢・性別・職業等、堂々と書いて提出しました。

2021年3月15日までなので、ご自分の言葉で、ただし「読みやすく」「何に反対か」を語りましょう。

とんでもないキャンプ記事

「落ち葉の上で焚火」というとんでもないキャンプ記事(どうやら記事は非公開になった模様)が批判されていましたな。 キャンプとはあまり縁のない私みたいな都市住民でさえ、知ってる事を……。 と、あきれたものです。

「焚火をするときは周囲の燃えそうな葉っぱや草を取り除け」って知っていたかというと、複数の本がソースに挙げられますがひとつは確か、こちら。

『大草原の小さな家 ―インガルス一家の物語〈2〉 (福音館文庫 物語)』 ローラ・インガルス・ワイルダー(著) https://amazon.co.jp/dp/483401813X 

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『文化の盗用』論はジェノサイドではないのか

『文化の収奪』あるいは『文化の盗用』を言い立てる者、ともいう。彼らは『ナニナニは文化の収奪/盗用である』と言いたてはするが、
「ならばどのような用いられ方であれば収奪ではない、盗用ではない『よい利用』のか?」
という問いには明確に答えず、「自分は当事者性を有さないから判断できない」とまで言い出すのだ。これを卑怯と言わずして何であろう。
判断できないのであれば、そもそも収奪/盗用にすら口を出す正当性もないのではないか。

被征服民族、被差別側の歴史への丁寧な取り扱いは必要である。だが、当事者性を有さない、征服民族のがわ、差別側と同じ属性の人々による『文化の利用』はすぐさま『収奪』『盗用』と非難されるべきなのだろうか。
有償であれ無償であれ、クリエイターも人間だ。面倒臭いもの(文化のアイコン)は、『覚悟を決めて向き合い、丁寧な取り扱いをしていると主張する』か、『そもそも取り扱わない』かと言われれば、後者を選択するほうが楽である。

面倒ごとにかかずりあうくらいなら、「ナニナニ民族の文化アイコンは、取扱い注意」でそもそも関わらない。ナニナニ民族の文化とやらは、博物館の片隅と、当事者グループおよび周辺の好事家、ごく限られた勉強家によるクリエイター利用にとどまることになるだろう。

『どのような利用であれば収奪にあらず、盗用にあらず』
を示さずに、文化の利用を制限しようとする人々は、ご自分が少数者の文化ジェノサイドに加担している可能性を検討していただきだいものである。 続きを読む

「るろうに剣心」作者が児童ポルノ単純所持容疑

で、書類送検された件についてのツイートまとめです。その前に知っておいていただきたいのは、2点。

1.書類送検は逮捕でもなければ、起訴でもなく(書類送検してから起訴するかどうかを検察が決める)、まして有罪でもない。

2.起訴されないとなったら、それは前科でもないし、まして有罪ではない。

私はこの本を上梓した覚悟を、今も持ち続けています。
改定反対!児童ポルノ禁止法
『改訂に反対!児童ポルノ禁止法』200円、Kindle用電子書籍(パソコンやスマホでも読めます)

そういう訳で私は、
「「るろうに剣心」の作者が児童ポルノ単純所持容疑で書類された件どう思います?」
って聞かれたら、
「ああ、単純所持容疑で書類送検されたんですね。続報を冷静に待とうと思います。かれについて、それ以外に思う処はございませんよ」
以外言いません。
あるいは、
「作品への好き嫌いが、作者の悪行善行で変わるようなオタクじゃないんで、燃え語りしろってゆーならしますが、最短で2時間耐久行けます?」
かしら。

創作物と、作者の性癖は別物で、まして創作物を好む人たちの性癖もまた別物。ゴッホの絵が好きな人は、誰もが友人に耳切り落として送る趣味があるか?ないでしょう。性的な関心だけが、『創作物を通して伝播』するという考え方は、著しく合理性を欠く。

児童ポルノ単純所持をもって社会への悪影響を語る人々が、これを『好機』とばかりに、
『他のひとが好きな創作物をもってして、その人の社会性や規範意識を裁定する』
ようになることを、強く懸念します。彼らは製造過程で生じたであろう、児童への虐待や搾取への強い怒りを表明すべきです。 続きを読む

緊急避妊薬の市販化に賛成する。理由は…

創作と直接的な関係はないけど、「創作物の内容に文句つけるより、現実に生きてるひとの人権の方が大事!」という意志表示としてこの記事を投稿します。ピルとの付き合い方(公式)@ruriko_pilltonさんというツイッターアカウントに、「中絶を殺人」と言う認識で噛みついてるひとがいるのを見て、呟いた内容から再編しました。

2016/10/20 10:24 「普段からちゃんと避妊してる人向け」の部分を付記。さかしょう@sakasyou0875さんからのご指摘から。

避妊の権利・中絶の権利がなぜ人権なのか?
それは、「産むか産まないかを国に決められること」は人権侵害だから。
今の日本の法律には堕胎罪が無いのはなぜか?
堕胎は罪にならない。それは、望まない妊娠を止めることは、ひとえに母になるひとの権利を擁護し、望まない出産につづく深刻な児童虐待のリスクを減らすことだから。
私は「緊急避妊薬の市販化に賛成します」と主張します。なお、低用量ピルに関しては違いますよ。

まず第一に。
『緊急避妊薬の市販化に反対する人』と私とでは、前提になる認識が大きく異なるようです。

続きを読む

HRN報告書の問題点

こんばんは。
表現の自由とか、実際に生きてる児童/ひとの人権に関心がある層なので、えせ団体には手厳しい切身魚です。

先日はこういうまとめ2題をご紹介しました。

で、本日は「秋葉原には児童ポルノ(児ポ)があふれてる!」って糾弾した伊藤和子弁護士を筆頭に、藤原志帆子氏(ライトハウス代表)、宮本節子氏(PAPS(ポルノ被害と聖暴力を考える会)世話人)、角田由紀子氏(APP研・弁護士)の所属するヒューマン・ライツ・ナウ(HRN)が報告書をだしました。

日本の児童ポルノをめぐる実情について調査報告書を公表。子どもたちを守るために何が求められているのか。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/itokazuko/20160906-00061822/

問題点はいくつもありますが、主なものは2点。

1.報告書P54の提言のところに、出演者の年齢を問わず、児童と大人が性交渉をする作品や、 服装や所持品、場面設定等から児童ポルノであることを連想させる作品は、全て禁止にせよと書いています。

2.調査の際AVメーカーに、出演女優の年齢等を確認してなかった。報告書28p、⑦の”りさちゃんは 139cm 小◯生”を児童ポルノ認定してます。
ところが、
「出演している女優は大桃りさという24歳の成人AV女優です。検索すればすぐ調べられることを何でやらないで、虚偽を報告書に載せるのですか?」
という質問ツイートにガン無視(本稿執筆現時点)。

『連想させる』だけでNGって言いたかったんですよね。AVの出演強要問題を取り上げたのも、結局はAVを全部ぶっ潰したいだけで、女優や業界人全員の人権はどうでも良かったんですね……。

創作物の内容が好きか嫌いか、支持するかしないかではなく、
「どんな創作物も、現状のゾーニング以上に公費を要する規制は必要ない」
と私は考えています。
私自身はAVに殆ど需要が無いです。資料用のゲイビデオは、需要があるけど。AV自体に嫌悪もなければ賛美も無い。
だけど、こういうえせ人権団体が、正論っぽいこと言って潰しにかかるのは見過ごせませんよ。

まとめのコメント欄やこういう話題のでるとき、「過去のエロ本がどんだけ緩い入手できたか」を語る人居るんですが、過去がそうだったとしても、ですよ。
いまの世の中は違います。
コンビニのエロ本は「表紙がろくに見えないようラバーバンド拘束し、別の棚に明確に『成人向け』と区分陳列し、購入の際はレジで成人であることが確認できないと買えない」くらい入手難易度が高いのです。
(偶発的な捨て雑誌入手があるかも知れないけど)青少年が悪影響を受けると言い切れるほどは、流通してませんね。

拾ったエロ本やTubeでも撲滅されつつあるエロ動画ごときで、『悪影響』させたくないなら、性教育と、デートDV防止も含めての人権教育の拡充しかないでしょう。
というのも、私の持論です。

ボカロ界隈の人にはあまり関係ない話題かもしれませんが。
ある日突然、ニコ動がYouTube並のエロ規制を始めるとしたら、HRNなどのえせ人権団体が、国連を利用した外圧でやらかす可能性が高い。
と言う予測はお持ちあれ。
面倒くさいけど、戦わないと。
言わなかった、反論しなかった、だから正しさを認めたんだろ、っていうのがこういう人達のやり口ですから。