昨日このニュースを知りました。『「インターネット上で子どもを守るために」
ユニセフ/国際電気通信連合(ITU)情報通信技術(ICT)関連企業向けガイドライン発表』 このPDFで定義される児童性虐待物とは、ビデオ、図画、マンガ、文字。
私のような性虐待サバイバーにとって、これは検閲を意味します。ECPAT(反ポルノ団体で、似非ラディカル・フェミニストとしても知られている)や他の検閲団体が、「児童ポルノの定義を変える」ことについて書いていたのを思い出しました。『児童ポルノではなくICPOが定義した【児童性虐待記録物】と呼んでください』キャンペーンに人々が熱心に署名していたころです。
この定義は、実際の犯罪行為に基づいた厳密な定義です。反検閲運動家や、親御さんたち、オタクやサバイバーが署名しました。署名した人たちは、実在する子供を救いたいと願い、検閲に公金が使われることを許せなかったのです。ユニセフはCAMの定義を歪曲しつつあります。
私はショックを受け、腎臓を突き刺されたかのようなダメージを感じています。
「これは企業向けに過ぎないよ。個人の表現の自由を心配しなさんな」
と言われるかも知れません。でも、日本は『報道の自由度』2014年ランキングで59位です。『男女格差報告』2013年では105位です。刑事司法手続きに至っては、国連拷問禁止委員会で「中世のよう」と非難されました。人々は何か起こると、加害者ではなく被害者を責める傾向にあります。私はそんな楽観的にはなれません。
私はずっと、こうした検閲は性虐待サバイバーの証言を抑圧すると訴えてきました。私が『自分のされたこと』を言ったり、書いたり、描いたりできなくなった時、誰かの家の中で進行中の虐待について、誰が聞いたり、読んだり、見たりできるでしょうか?
切身魚/Kirimisakana を著作者とするこの 作品 は クリエイティブ・コモンズの 表示 4.0 国際 ライセンスで提供されています。