昨日のOpenAI社が公開した「プロンプト・エンジニアリング・ガイド」。基本部分だけ読みましたので、命令のやりかたを試行錯誤する例として次のようなことをしました。
ChatGPTは、『長文で予測変換し、それを自然な言語っぽく書くのが得意』である。
だから「イメージをざっくり言って、一から書かせる」のは苦手なこと。
代わりに、既に書いた文章を示して、「校正して下さい」と指示するなら、まあまあ『月並みな表現で当たり障りなく』書き換えてくれるのでは?
###以下の文章を、会社に提出する反省文として、校正しなさい。###
「朝寝坊して会社に遅刻しました。すみません。目覚まし時計はかけてたんですが、無視して二度寝してしまいました。本当済みませんでした。」
ChatGPT「朝寝坊して会社に遅刻しました。大変申し訳ありません。目覚まし時計は設定していたのですが、無視して二度寝してしまいました。本当に反省しています。今後はこのようなことが起こらないように注意していきます。」
うーん。元文を丁寧に言い換えただけですね。
###先の文章を、次のように変更しなさい。###
・文の順番を入れ替えて、謝罪を一番にもってきます。
・朝寝坊という言葉は使わないようにします。
・部署の同僚および上司に対する、気持ちをこめた謝罪を追加します。
ChatGPT:以下は、提出する反省文の例です。
「この度は、私が遅刻してしまい、大変ご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。当日は、目覚まし時計を設定していたにもかかわらず、二度寝してしまいました。自分自身の管理不足であり、反省しております。また、私の遅刻により、部署の皆様や上司の皆様にご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。今後は、このようなことがないように、責任を持って行動してまいりますので、ご指導賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。」
これなら使えそうだと思います。「二度寝と言う単語を使わず、体調不良に言い換えて表現しなさい」とかならもっと良い。
このやりとりを、マストドンで公開したところ、見ていた方が
「やっぱり欲しいものの型は知っておかないとだな……知識が無いとググれない
に近いものを感じる」
と言っておられて、膝を打ちました。
なお、私の名誉のために追記しておきますが:本件はあくまで事例研究のための例示であり、私の個人的体験ではないことを申し添えておきます。
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