検討メモ:音声付き電子書籍作り

先日から『青空文庫の組版ルールで電子書籍化』を検討しているのは、この記事を読んだからです。

音声付き電子書籍の作り方【9】【番外編】青空文庫に音声をつける

じゃあBL小説も音声化できるよねっという考えです。

結論。音声データ付きePUBを用意するより、青空文庫組版ルールのテキストファイルと、それを簡単変換したePUB3データ抱き合わせ頒布の方がずっと容易に多くの読み手に渡る。

理由:先ず候補にあがるだろう、テキスト読み上げの有名ソフト『VOICELOID(ボイスロイド)』シリーズが有償配信不可です。同人誌みたい媒体が存在する形で、即売会で手渡し頒布するなら許可もらう方法は用意されていますが、私の選択肢には無いです。

理由2:無料音声読み上げソフト『唄詠』『棒読みちゃん』『Textalk』『青空ろーどく』などありますが、基本は旧版の「AquesTalk(アクエストーク)」という基幹ツールを援用。それぞれに癖がある。それぞれの癖に合わせて元のテキストデータを整形したりするのは、検討することすら面倒になる作業。

青空文庫組版ルールは、全部覚えこむより、『適当に好きな青空文庫のテキストファイルをDLして、それをコピー&改変で真似する』ほうが楽。

ePUB3への変換は、「AozoraEpub3 – 青空文庫ePub3変換」http://www18.atwiki.jp/hmdev/pages/21.html を使用。

AozoraEpub3での問題点
1.目次を階層化しないこと。ncxも階層化しないこと。epubcheckでエラーになる。
2.属性値”title-page”がepubcheckでエラーになる。”titlepage”に変更すること。

一度ePUB3ファイルを作ったら、ファイル名を変更で拡張子をzipにする。
そのあとすべて展開し、上記のようなエラーの元をつぶす。
また、外部リンク(URL等)はXMLファイルをエディタで開いて手書き。

EPUB圧縮1.3をDLし、展開フォルダを圧縮させる。これでエラーが出たら再度チェック。

テスト用表紙は適当に、Amazon Kindleが推奨する『最低でも横625ピクセル縦1000ピクセル』になるよう、コミpo!とGIMP2.8で作りました。柳田圀男『どら猫観察記』はKindle Fireで無事に読めました。

というわけで、KDP以外に電子書籍を頒布するのなら、『EPUB3の青空文庫テキスト添え』にしようと思います。