ブックレビュー:”Owlsight”読了

さて後半は、北方からの新たな蛮族が登場。これにどう対応したものか、というところで、『親からの自立』というテーマも現れます。
ケイシャが治療者として任務を引き受ける、と宣言して、両親と対峙するとき。
夜風(Nightwind)と、ケロウィンが口ぞえしてくれるんですよ。格好いいのです、それがまた。
結果としてはバーバリアン部族 VS ケロウィンと地方領主率いるヴァルデマール軍、鷹の兄弟タッグの対決は回避されました。
幽猫(Ghost Cat)部族のクラントーテムが、ともに歩むものエルダンと一緒になって両軍を押しとどめるシーンは、見事な筆致で描写されています。
ケロウィンの脳内イメージは『HELLSING』の老いたインテグラそのまま。三つ編みのかっけーぇ老女。辛らつできびきびした女傭兵は、健在ですよ。
ケイシャ&シャンディの再会、さりげなく未来のロマンスに伏線など、3部作シリーズの最終巻が楽しみになる一冊でした。
最後の最後で、グリフォンのケルヴレンは美味しいところを持っていくしw

D&D3rd以降のルールブックや世界設定資料を知った上ですと、ヴァルデマール年代記の色々なクラスや絆(bond)の設定も整理されたものと理解できますので、二倍楽しめますよ。

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