ネタ帳:淑女教育の完勝 ~本当はゴリラですけどお淑女らしく振る舞うのですわ

ネット小説の『生贄第二皇女の困惑』だったか、ヒロインが「淑女教育の完敗」と呼ばれてる作品があったんですよ。
じゃあ反対に『淑女教育の完勝』って何と考えてつらつらネタを書き留めてみました。

辺境伯として領地と王都を往復してばかりの両親からの期待、 「娘には完璧な淑女であってほしい」
幼馴染の初恋の君
「らんぼうなこは、きらいだよ!」
「わ、わたし、おしとやかだもん!(積み木セットボキィ)」 とかかな

教育係(ドライナニー) 「お嬢様、お強く……お強くおなりください。ご両親には多くの敵がおります。決して、物理攻撃ごときでまけてはならぬのです」

多くの敵: 外国勢力(辺境伯バカつよすぎるから家族を狙うぞ)
国内の近隣領地(辺境伯ばかりひいきされてずるい、から、過去の怨恨逆恨みまで)

辺境伯(お父様) 物理無敵かつ、コツコツ集めた魔法兵器コレクションで出動するので魔法耐性も強い。国士無双の魔導騎士。領地奪還の功で、先代王の末妹を妻にして、そのままその領地をいただいて辺境伯になる。 コツコツ集めるのが趣味なので、人材とか『まほうあつめ』カードとか沢山持ってる。

辺境伯夫人(お母さま) 見た目は華奢だが中身はゴリラ、でも心は貴婦人の鑑という。先代の王にとって大事な妹ではあるが、
「暗殺者とかウッカリ殺っちゃうし……どんな男に嫁がせれば相手が存命でいられるだろうか……」
という胃痛のもとでもあった。 完璧な礼法もって他領領主との外交をこなす。

心はゴリ…じゃなかった、乙女のご令嬢、 両親の為、幼いころに王宮で出会った「初恋の君」のため、完璧におしとやかになろうと努力した。学園でついたあだ名は『白百合の君』『妖精の姫』など可憐なものばかり。
なのに、ゴリラパワーを発揮しなきゃいけないトラブルにばかり遭遇する。(そうじゃなきゃね!)

誘拐犯「くっくっく、『娘は預かった。この書状に金貨10万枚をつけて、辺境伯夫人が一人で、指定の場所にやってくるように』……っと。」
???「面白そうなお手紙ですわね。お母さまのお手を煩わせるまでもありませんわ」
誘拐犯「げぇっ! 鉄柵が飴細工のように曲がってェ!?」
???「今なら、お互い平和にお別れできますのよ。私は学校帰りに寄り道して、ちょっと遅くなっただけ。あなた方は、道を尋ねた女子学生に感謝して去っていくだけ。ね、簡単でしょう?」
誘拐犯「ぐ、ぐるじい……」
??? 「あらいけない、一般の方は襟首を締めすぎると死ぬんでしたわ」

別の日、『初恋の君』とそっくりな男子学生が誘拐される現場に遭遇
→助けてあげたいけど、そのためにゴリラ無双する姿を見られるのは嫌
→そうだ、この仮面を着けて拠点に乱入すればいいのよ!
→仮面をつけたご令嬢、千切っては投げちぎっては投げで悪党駆除&『初恋の君』も無事に救出。

後日、生徒サロンにて。
初恋の君「君、知ってるかい。最近の王都に、『ひょっとこ仮面』という、とても強くて格好いい女傑がいるんだって」
ご令嬢「ぶ・・・・(吹き出しそうなのをこらえる)あら、寡聞にして存じませんでしたわ。」
初恋の君「実は、僕は彼女に直接、助けられたことがあるんだ」

ある時は珍妙な異国の仮面をまとう『怪力ひょっとこ仮面』、
またある時は『白百合の君』と讃えられる辺境伯令嬢。
しかしてその正体は……生徒会役員の???嬢である!

その辺の悪党など、タオルを干す前の要領で びたーん!びたーん! と地面にたたきつけてノシイカにするタイプでもいいし瞬殺系でもよろしい。 (物理)つよいおんなは大好きです。

お父様:鍛えすぎて物理つよつよになった傑物なので、授かった娘の剛力っぷりに驚きつつも、妻には内緒にしようと思った。(まさか妻のゴリラパワー遺伝だとは思ってない)
長所を伸ばす教育をするべく、部下の女騎士にドライナニー/家庭教師を依頼する。
女騎士「閣下の武名に恥じぬ娘さんですね」

お母さま:生まれながらにして王族の力(ゴリラパワー)を制御できていたので、
「一般人ってか弱いのね。下々の者に合わせて接するのも、貴婦人の務め」
って思っている。 娘のパワフルっぷりが常軌を逸してることに気づいてない(王族ならこれくらい普通でしょ?)。

夫婦は互いに似た者同士なのだ。 娘の長所を伸ばし、短所を補うべく淑女教育を施したのである。
たとえ教師役が、辺境伯以外には敗北したことなし、『一人軍隊』と称される女騎士であったとしても、教育内容それ自体は完璧だったのだ。
「お嬢様、お強く、お強くおなりください……!」
「うん!」

ゴリラなのを隠さなくてはいけない理由考えてたら、色々面白いことになりました。 『お父様の部下』で濃いキャラいっぱい出せそう。 曹操並みに、
「とんがった才能があるヤツ、好き!部下にならないか?」
とやってきたんでしょう。

某所で、ゴリラ王国の生粋のゴリラと称されましたが。 やだなぁ、王族はちゃんと 「生まれながら持っている高貴な力」 を制御してますよぅ。

それってつまり:初恋の君も、見た目は『花の王子』でありながら……

令嬢:おしとやかです。ゴリラなのをひた隠しにせねばならないと思っています。

初恋の君:生粋のゴリラです。下々の者たちに合わせて普段はセーブしています。 昔は照れ隠しで「おしとやかなこが好き」とか言ってましたが、本当はつよいおんながだいすきです。

周囲:お前らはよ結婚せえよ。

あ・待った、周囲も知らないってことですので、『一人軍隊』女教師とか以外は

「???様、あんな華奢で可憐なお方がどうしてたびたびこのような目に……おいたわしい」

周囲「???様、大変そう、お可哀想。何かお役に立てれば」
???「マジ止め」

って思ってそう。その思惑ギャップがおもしろさの妙味を生む。

ライトファンタジーで単語だけちょくちょく目にする 「淑女教育」、19世紀くらいの西欧やUSAなのか、日本戦前の婦女教育なのか、ちょいちょい不明なんで、この辺は考えておかないと……考えたうえで面白くしたいですね……

女教師「まさに淑女のドレス捌きですわ!」 (視線の先でノシイカになる悪党)

/* 現行の『残り銀貨500枚からの再スタート』が終わったら何か形にしよっかなと思います */

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