翻訳者は、訳文の適正であることを欲するもの
翻訳者は、訳文の適正であることを欲するものです。
元になった言語と翻訳先言語のはざまでは、”意味の変換”や”ニュアンスは同じだが直訳ではない”翻訳が発生します。
日本語にはたくさんの擬音語や擬態語があり、ほかの言語にはこれに完全一致する表現がありません。
だってあなた、『ツンデレ』感を英語で書き表せますか?
私はこの翻訳にあたり、意味的翻訳(逐語訳から直訳、語義に正確な翻訳から出来るもの。ソース言語重視)ではなく、伝達的翻訳(翻案コミの意訳、慣用的翻訳から出来るもの。目標言語を重視している)を採用しました。
多くの語/語句は意訳表現ですし、いくつかは私の想像が入ってます。
“the warm light will down on my shoulder”
暖かな光が私の肩に降り注ぐ
のくだりなどがそうです。
後の歌詞で『うなだれてしまった』という表現があるので、
「がっくり頭を下げた状態の肩を、温かな光がまた包んでくれる」
というニュアンスを持たせるために意訳しました。かなり大胆な意訳です。作者が著作人格権を行使したければできるかも、というくらいに。
EGFZさんからはTwitterで「翻訳していただいたものを読むのはとても面白い。いろんな解釈が楽しめて。」とお言葉頂、恐悦至極。