「『異性の両親の遺伝子を継いだ子』以外の子育てはありえない」 という発想
それこそ、子育て支援にありえてはならないものです。中絶を禁止すれば子どもが増えるー、なんて極端なことを言う人がいるそうですが、欲しくない人に産ませるのはおかしいのです。
どういう性指向を持っていようが、両親と呼べる人が両親です。
なお、先日(10月末)、スペイン最高裁ですら同性婚に関する法律を『合憲』としましたよ。
本当に子どもを育てたいと思う人が、『親』になって、超幸せな子育てができるようであってほしいから、子育て支援をするのです。
ほかの誰かにとっては、それが幸せな人生の一幕だというなら、それを寿いで支援するってことです。
ただそれが、自分(私は非性愛というタイプの性的少数者です)にとっては苦役で、苦役を担いたいわけではないんです。 『子どもが減ると国が滅ぶ』といって、苦役を強いる人が増えるのであれば、そんなファシズム国家は自壊の道を歩んでいるのではないでしょうか。
同性婚ないしパートナーシップ法の必要性は、第三者に
「この人が私の伴侶です!」
って言うためではありません。好きな人の、死を看取る権利であったり、簡単に家を持って一緒に住めたり……そういう幸せを公的に保証するためのものとして必要なのです。だから、同性婚法の名称は『marriage equality Act』=結婚平等法。
本当に好きな人と、家庭を築く幸せを、どんな性指向であっても、保証するための法律です。
多数派の不快感や面倒くささで、ひとの幸せを踏みにじってはなりませんよ。