イスラム教って多地域にわたってそれぞれ指導者がいるけど

情報を拡散させて味方を増やす、という話を、プロパガンダという言葉を使わずに言うと。 ハマスおよび支援してるイスラム国家、『自分とお身内にだけ受けが良い話』に飛びつきすぎ。

・啓典の民(ユダヤ教徒&キリスト教徒)と仲良くしなさい、って内容の『クルァーン』無視してる(ただ原文はそういう意味にとれなくもないよ、程度の内容。また、真っ向から矛盾する内容も『クルァーン』に書かれてる。その辺は後述)

・啓典の民に含まれてない、仏教徒の気持とか全然考えてないよね……

です。

『外国の民間人のご遺体を損壊して、あっらーあくばーる!叫んでる、パレスチナ人の動画』 を「西欧の偏向報道だ!」って糾弾したら、そりゃあ仲間内でなら溜飲は下がるでしょうけど。

その外国人のお国元や、「同じことされる可能性がある、ユダヤ教でもキリスト教でもない、非ムスリム」たちからすれば、 「あの宗教の信徒やべーな……」 なんですよ

『お仲間以外のひとたち』に
・自分たちの言動はどう映るのか
・その人たちに通じる言葉で何を言えば味方になってくれるか
考えてないか、考えが浅い、とわたくしは思いますね。

さて、ここに『「東と西」─諸宗教の共生─グローバル化した世界における間宗教的・間文化的な共生』というシンポジウムの議事録PDFがあるんだ。 このページの中のDownloadリンクから手に入れられるよ。

https://jdzb.de/ja/mediacenter/publications/70899

特に89頁からの『諸宗教の共生とイスラーム』は、非ムスリムにとって重要だよ。 クルァーンには相反する考えが示されていて、

1:ユダヤ教もキリスト教も、同じ神から啓示を受けてる。(それぞれの律法と啓典があるが同じ神のしもべ的考え)

2:ムスリム以外は失敗者である。(上記と反対)

伝統的イスラーム社会の中で、ユダヤ教もキリスト教も共存し得た。ことは言及されてるけど、じゃあ『現代社会においてはどうか』は言ってない。
無理だよね。
だって現にパレスチナとイスラエルの間は戦闘状態にある。

非ムスリム、わたしみたいに『仏教徒でかつ女性』にとって困るのは、上記1&2みたいな考えが流通してて。 しかも『地域ごとのムフティーがどっちの考えを採用してるか』が分からないときた。

以前もちょこっと言ったけど、YouTubeコメントでエジプトのムスリム(男性ね。女性ならムスリマって書くよ)と話した際。 話の流れで、私が作ったソフトウェアの解説を高く評価してくれたことには感謝しつつ、「仏教徒で女性」てことをぽろりしたとたん、どうなったと思う?

汚物に触れたかのように聖句を唱えて、異教徒を教化するイスラームのオススメ動画を送り付けてきたよ。

おま……21世紀やぞ……多文化共生、多元的宗教共生の世界に、少なくともエジプトのイスラム教徒は適応できねーなー……。

と思った。今もそう思ってる。

先のシンポジウム資料で、『「啓典の民」が包み込む範囲を拡げるだけでも』とかすさまじい楽観主義が語られてるんだけど、 仏教はマジ異質だから無理。日本の土着の神/カミ信仰も無理。 クルァーンにおけるゾロアスター教を見る目で見られる、以外の答えがでてこないな! 

『クルァーンに書かれた定義を解釈変更』するなんて、どこのムフティーができるんだ? やった事例、歴史上にあるのか? (戦時の特例とかで)あったとして、それは定着したか? みたいな話。私は寡聞にして存じ上げない。

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