歌詞の著作権は誰が管理するのか?

イーライセンスからも返事が来ました

イーライセンスには次のように問い合わせしました。

問い合わせ:歌詞を電子書籍に収録する際の使用料規定について

貴社ますますご隆盛のこと、お喜び申し上げます。
本日は下記の例についてお尋ねいたしたく、メールしました。

作品番号    アーティスト  作品タイトル  著作者     権利者
49287    EZFG  ツンツンごっこ   作詞・作曲:EZFG 株式会社ドワンゴ・ユーザーエンタテインメント第六事業部

私は、HN 切身魚/Kirimisakanaと申します。
「歌詞を英訳して、ピアプロ公開してよい。将来は同人誌、電子書籍に収録して、非営利有償で再配布してもよい。」
と、原著作者 EZFG氏より許諾を得ました。利用についての詳細は以下のとおりです。

許諾の有無
・原曲はVOCALOIDを使用し、PIAPRO(投稿サイト)に無償公開されている。
・歌詞製作者より、翻訳(英語翻訳)の許諾、非営利での無償/有償(電子書籍『足りてるボカロ歌詞(仮題)』への収録、blogその他ネット媒体での)公開許諾を得た。
・すでにPIAPRO,ブログ等では公開済みである。
・歌詞製作者の許諾を得て翻訳公開後、ユーザー投票によるカラオケ化に伴い、JASRA/JRC/Due管理曲となった楽曲がある。
・また、Due管理曲について、Dueより「国内利用はイーライセンスに問い合わせするよう」指示された。下記のとおりのKDP、Gumroadでの電子書籍配信を、同社は国外での利用とみなしている。

非営利有償の内容
・電子書籍は10部程度の頒布数を見込んでいる。
・頒布形式:Gumroadでの数量限定ダウンロードとKindleDirectPublishing(KDP)を利用。
・頒布単価:一部あたりの単価は100円。
・頒布におけるロイヤリティ:いずれも1冊あたり69円から70円。GumroadもKDPも、ロイヤリティは1000円を超えない限り支払われない。
KDPにいたっては、『頒布実績から受けるロイヤリティ70%から、さらに米国における源泉徴収30%を差し引かれた後の金額が1000円を超えない限り』支払われない。単価100円の電子書籍であれば、22冊以上売れないとロイヤリティが支払われないことになる。
当方はこれまで10冊以上の電子書籍を各種配信サービスで提供しているが、いずれもロイヤリティ支払いを受けるほどの頒布実績は無かった。

【問い合わせ内容】
KDPは日本への配信も可能であるし、日本も配信対象に含める予定であるが、売り上げ管理等はUSA本社が行っている。Gumroadも同様。

・日本での電子書籍配信を可能とした場合、イーライセンス社は配信権を行使するのか、しないのか。
・配信権を行使する場合、使用料規定のいずれが適用されるのか。

以上、お手数ですがお答えいただければ幸いに存じます。

本名(HN 切身魚/Kirimisakana)メールアドレス

問い合わせは3月9日、返信が届いたのは本日3月14日(4営業日で届きました)。返信内容は以下のとおり(ほぼ原文)

(本名)様

お問い合わせありがとうございます。イーライセンスのKと申します。
ご回答が遅くなり申し訳ございません。 

弊社では現状、(原則として)日本法人が運営するサイトについてのみ許諾を行っております。お問い合わせいただいたGUMROADならびにKDPは海外法人の運営ということで、現状は許諾対象外のサイトであり、使用料の徴収は行っておりません。 

ネットワーク環境においては国境の垣根がなくなりつつある昨今の状況を踏まえ、今後、弊社がどのような管理業務を行っていくことができるかについては検討課題ではございますが、早急に結論の出る状況ではないのが現状です。

 以上、よろしくお願いします。

要約:『今のところ』日本国内で配信されても、サービス実施サイトの主体は『海外法人』だから、許諾対象外。現著作権者の許諾有無に関わらず、お金は取らないよ。でも、今後のネット発展によっては(あるいはTPP他の理由による、著作権法の変更が起きたら)わからないね。

というわけです。それにしても、JRCの回答にはがっかりしました。

悔しくないわけ、ないじゃないですか。

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