生成AIについてパブコメ2件だしてきたよ

ひとまず 文化庁と、

「AI事業者ガイドライン案」に関する意見募集(たった400字!)

の2つに意見だしてきました。

要点は、

『AI生成物には必ず、容易に判別できるよう印をつけろ。そうするように開発企業を規制しろ』

・法律は著作権保護法とは別に作れ

・国際ルールにも提言しろ

・ガイドライン強化しろ

です。

さらに文化庁には、

・予防的な方法で、今すぐ可能なこととして、以下のことを文化庁にはお願いしたい。

 AI 学習のための著作物の複製等を防止するための、機械可読な方法による技術的な措置を、広く啓発し、拒否する権利があることを周知するべきです。

も、追記しました。

AIによる無断学習から自作を守る方法

使いたい人はAI使うと良いのですが、『学習されたくない』絵師にこういったツールも必要でしょう。

クリエイターのイラストをAI学習から保護するツールおよび投稿サイト「emamori」ベータ版の公開開始 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000127618.html

サービスのURL https://emamori.com/

・サイトに絵をアップすると、AI学習を防ぐフィルタを自動でかけてくれる
・ただし現時点ではまだ招待制運用

なのだとか。

画像生成AIプロテクターのツール(無断学習を防ぐために、自作にフィルタをかけてくれる)としては先行のGlazeもお勧めです https://glaze.cs.uchicago.edu

note記事 画像生成AIプロテクター「Glaze」の意義と使い方まとめ

https://note.com/freena_illust/n/n3aa65e414d08


ただ、emamoriで使用されている基幹技術”Mist”は、類似するサービスであるGlazeと比較しても、img2img(※)への防御力がより高いことなどが注目されています。(記事より引用)

だそうです。
あと、Glazeはツールとして自分のPCに導入する際、4GBほど容量を食うのです。それがきついひとには、このemamori、福音となるかと存じます。

AI研究の未来は暗くない?

ChatGPT等のAI翻訳の本質を、「予測変換」と喝破しておられるツイートを目にして思ったんです。

GPT-4などの新型モデルは『学習データ非公開』( GPT-4解説:その性能、応用事例、安全対策、そしてリスク評価を眺望 )である点はやっぱり気になるなあって。
既存のGPT-2検証で、論文や知財資料などを無許可でぶんどったことが明らかになっている。( 言語生成AIは文章を“盗作”しているのか? 21万件の文章から米国の研究者らが分析 3種類の剽窃を全て行っていることが判明。つまり”他人の考えを厳密に引用し、自分の考えをきちんと分けて表現する”ということをしていないという話。論文アシスタントにこんなもん使ったら、研究者生命が終わるわ)

既存モデルですら「どんなリスクがあるか分からん代物と化している」のに、新型を「学習データは非公開」をされてるからもっと怖いのは当然。その恐怖や反発を和らげるべく、Adobe社などは『喰わせた学習データは公開許諾されたもの』保証を付けた画像生成AIを提供し始めた。( アドビが新たな画像生成AI「Adobe Firefly」を発表、プライベートベータ版を公開 )

現状でさえ精度は疑わしいのに、今後のAI研究の展望は暗い。なぜなら……

今後の学習データは、さらに精度が低下する。

AI生成された『文章』、皆がお遊びで書かせた『誰それについての経歴』、『身体構成や背景のおかしな一見綺麗め』イラストが多数放流されている。
学習対象のインターネットは、2022年以降AIデータに汚染され、精度がさらに低下した。

ツイッターのハッシュタグには、AIで作りました!って書いてるものもある。 けど、そうじゃない(意図的に書かないヤツもいる)AI作成データも多数放流されている。
それを『学習データ』として喰ったら、ねぇ。
何が出力されるやら、ですよ。

実を申しますと、人間側の堕落以上に、このデータ汚染が問題になるでしょう。 「今後の学習データの質をいかにして担保するのか」 が、深層学習デザインに付きまとうことになるだろうな、という予想をしています。

電子書籍『クリスマス短編2016』無料DLで公開中

ちょっとした挿画、表紙、ツイッターでつぶやいたネタなども併せて。
『クリスマス サンタノベル2016』を電子書籍にしました。

サンノベ2016表紙_s

著作権はクリエイティブ・コモンズライセンス表示4.0国際準拠ですので、書籍内に描いてある条件を満たせば商用非商用を問わず、二次利用していただけます。

ファイアストレージに期限なしアップしてます。端末がKoboとか他のAndroid系書籍対応なら、ePUB版を。
キンドルなら、mobi版をドキュメントに放り込むと読めます。

『クリスマス短編2016』ePUB版
http://firestorage.jp/download/fbe5c5ce891cc8aef3a5b04f0c4786978b4db38b
ダウンロードパスワード mru4czce

『クリスマス短編2016』mobi版(Kindle用)
http://firestorage.jp/download/0e6e5b8f6cf7e6917ccf021424d1b6fa3521dd98
ダウンロードパスワード 9vb00ekx

皆様よいお年を!

新作『春色雑音』 pixivブース公開

Haruironoiz_OP

こんにちは切身魚です。今回は似非和風の作風、かつ『このラストシーンにつじつま合わすために、全てを書いた』作品。

管弦の天才でありながら、色覚のない男、金蔵の物語。

ピクシブのBOOTHにて、ePUB版を販売開始しました。

ePUB版 ¥100

読み上げツール対応テキスト版(青空文庫形式テキストファイル)は無料公開中です。
ダウンロードパスワード p5q2xmxz

この作品は、えんぶりょー@えmbりょP(案)さんのオリジナル曲に着想を得て執筆されました。原案という形で発表にご快諾いただいた同氏には心からの感謝を捧げます。

ハルイロノイズ ver.2015
https://www.youtube.com/watch?v=NlR0gE6mJ94

Soundcloud https://soundcloud.com/embryo4713/
ピアプロ http://piapro.jp/Embryo4713
ブロマガ http://ch.nicovideo.jp/embryo4713

無料でDLしていただけますが、クリエイティブ・コモンズのライセンスではありませんので、著作権保護にご協力ください。表示がおかしい、等ありましたらメールフォームでもツイッターでもお知らせください。

続きを読む

大人の塗り絵をやってみた

Twitterで知ったのですが、海外のミュージアムやライブラリーで、 のタグで「大人のぬりえ」が流行しているようです。私が今回挑戦したのは、オックスフォード大学出版局のツイートから。

2016-Colouring-Book-05 以下引用:大人のぬりえ:中世写本の装飾に色を塗ってみませんか?完成作品 は のハッシュタグと共にツイッターにアップ!(2/5締切)PDFはこちらから→ (引用ここまで)

のコレクションからの一点です。Auct. 4Q 2.15, fol. a2r, Marcus Annaeus Lucanus, Lucain, Suetone, et Salluste. http://bit.ly/1ZO910u
実際には、リンク先のように大きな一ページの中の装飾部分。なお、CC=BY=NC=SAで提供されています。

なので、上記画像についてもCC=BY=NC=SAです。http://bit.ly/1ZO910u 2016 colored by Kirimisakana.

デジタル彩色したやり方は続きを読む、からどうぞ。 続きを読む

【夏コミ】突発新刊の有償配布のお知らせ

CreateC88_ebookひょうしC88 14日金曜 東フ-47a forth にて、Tin Lionさんの繰恵マナイラスト集『CREATE! 3 CONTACT WITH』と一緒に、切身魚作成のおまけ情報つき電子書籍『くりえいと!』も無料配布されました。QRコードでダウンロードしていただけましたが、公開期間が終了しましたため今後はKindle用電子書籍版(105円)をご案内いたします。
【内容】
中心となるのは『CREATE! 3 CONTACT WITH』に収録の繰恵マナ&切身魚対談です。
『表現規制の問題点って何?私たちは好きな絵を描けなくなるの?』といった質問をくださった高校生や大学生むけに、わかりやすく対談形式で論じたものです。
これに加えて、表現規制問題に取り組んでいる議員さんやロビー団体を紹介。
お勧めの書籍、Togetterリンク集や、身近な事件を児童ポルノ禁止法からみたコラムなど、大幅に加筆してあります。

【せっかくだから買うよという人へ】
実はAmazonのKindle用電子書籍では、『くりえいと!C88用電子書籍』が105円にて販売中です。有償版も、無料配布版と同一内容です。こちらで得られた収益は、AFEE(エンターテインメント表現の自由の会)に寄付させていただきます。

【著作権情報】
著者:切身魚、Tin Lion イラスト協力:赤井 夕
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
本記事および、『くりえいと!C88用電子書籍』の文章は クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。

pixivに小説公開しました:山に住みたい魚の話

『山に住みたい魚の話』からご覧いただけます。
cover_BL11画像

Kindle用『上級者向け触手BL11』を本日より発売しました!先に中身だけ読んでみたい方は上記からどうぞ。

この山に住みたい魚の話、ほんとうの『終わり』の話をかき上げてしまったので、もうあとは途中の紆余曲折を忘れずに描くだけです。途中で著者が死んだら、そのときはHDDからサルベージ公開を遺言しておきますので、ご安心ください。
CC=BYにしておかないと、

「耳の上にくるっと巻いた山羊角をもった、ふわふわ巻き毛の女の子が、テイのことを「おにーたん!」と呼んで懐きまくる先のお話」

なんて、私の筆力じゃあ書けない描けないものが、世の中に出られないかもしれませんからね。二次三次創作は大歓迎ですよ。

さて、ここからはあとがきも兼ねて。 続きを読む

山に住みたい魚の話 資料(4-5時点での公開情報)

『上級者向け触手BL10: 山に住みたい魚の話 4,5』時点での公開情報です。 『上級者向け触手BL9』時点の設定公開情報と併せて読むと、また味わい深さが有るかも知れません。

続きを読む

情報整理:児童ポルノの画像RTしただけで書類送検の話

元ソース記事 朝日デジタル

児童ポルノをリツイートした疑いで書類送検 全国初:朝日新聞デジタル2014/11/21 11:14)

別件ですが:ツイッターに投稿された女児のわいせつ画像をリツイートしたなどとして、23歳無職男性と52歳配送業男性を書類送検、中2男子を児童相談所に通告

http://linkis.com/news.nicovideo.jp/wa/GV7Z6

書類送検(しょるいそうけん)とは、

『被疑者の身柄を拘束することなく,起訴の当否を判断するために,捜査書類や証拠などを警察から検察庁へ送付すること。』

なので、逮捕と勘違いしないこと。

ましてや、有罪無罪も判定しないこと。「推定無罪の原則」を思い起こしてくださいね。

「この画像をリツイートし、不特定多数のネット利用者に見せた疑いがある」のに、「児童との直接の知り合いではない」。

ではRT元の画像は何?
どこの誰が投稿したものか?
それは自撮りなのか、虐待や搾取によるものなのか?
神奈川県警・熊本県警の合同捜査本部が捜査すべきは、『そこ』のはずで、マスメディアが取り上げるべきも『そこ』ではないの?

私が常々感じている問題点は、此方の記事で触れられています。( 児童ポルノ禁止法改正案は「21世紀の焚書」山口貴士弁護士が警告【争点:クール・ジャパン】http://www.huffingtonpost.jp/2013/06/14/yamaguchi_takashi_interview_n_3439572.html )

URL紹介だけでも公然陳列の共同正犯という判例が確定してます。故意でなければ本来セーフですが、『故意じゃない』証明は難しいものです。( http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1411/21/news172.html )