政治的信条で、青少年に対する医療過誤を容認すべきではない。

産経新聞社から『トランスジェンダーになりたい少女たち』が出版されることになりましたね。私のあの本についての評価は以前書いた通り。著者はバイアスかかってるけど、インタビューされた少年少女、その家族は不可逆な性別変更やジェンダー治療を後悔してる。その事実の重さは変わるものではない。
どーせ出版するなら、『Time to think』だせよ、って思ってます。

ところでなぜか、こんな記事が公開されていました。

波紋広げた研究論文、トランスジェンダー伝染説はいかにして利用されたか https://www.technologyreview.jp/s/285249/how-the-idea-of-a-transgender-contagion-went-viral-and-caused-untold-harm/

内容的には、『トランスジェンダーになりたい少女たち』の著者含め、インタビュー対象の家族たちが「トランスジェンダーは感染する」という根拠のない伝説、嘘論文に騙されているという主張でした。

が、”応用トランスジェンダー研究センター(Center for Applied Transgender Studies)所長を務めるT・J・ビラード”という立場の研究者、トランスジェンダリズムを推進してるポジショントークでは? と疑いをもつに相応しい記事でした。

確かに、『トランスジェンダーになりたい少女たち』の著者、アビゲイル・シュライアーの立場にはそもそもバイアスがある。

しかしLGBTQ活動によって「ネット”も”利用した青少年の囲い込み」が行われている、という事実は変わらない。根拠論文は不正確な内容である、と指摘することはできても、『トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇』 というサブタイトルにある通り、あの本はSNSでの囲い込み行為も含めた、青少年への扇動、誘導を問題視している。

「トランスジェンダーを積極的に承認し、単に思春期の別の問題で精神的に揺らいでるだけの少女たちに、不可逆な性別変更を迫る」勢力があることは事実。 タヴィストック・ジェンダー・クリニックの問題をBBCが『Time to think』で指摘した通りである。

日本語でアクセスできる文字情報なら、こちらが情報多い。

・LGBTQ団体が、他の問題で悩んでいたりする青少年に、トランスジェンダーではないかと誘導して、健康被害をもたらしている。
・タヴィストック・ジェンダー・クリニックは、十分なカウンセリングをせず、実験的な思春期抑制剤→性ホルモン剤→乳房切除/生殖器官切除を行い、フォローアップをしていなかった。

タヴィストックジェンダークリニックが閉鎖 togetter.com/li/1923225

また、ショッキングな画像があることを事前に言っておくが、こういったまとめもある。

『もはやカルト宗教』ジェンダー・イデオロギーを信じて健康な乳房を切断してしまった女子高生に衝撃を受ける人達 https://togetter.com/li/1955435

現に今の日本においても、親に嘘をついてでもセクマイの集会(なぜか勉強目的の大人や青少年はお断りされ、悩めるセクマイ少年少女だけが参加を許される)に勧誘する運動『どこへ行くのと聞かれたら』がある。 このTwitterのハッシュタグは遠藤まめた(SRS手術をしていないが、性自認は男性だと言っている活動家)さんが始めた。当然ながら、その後多く批判されている。追記すると、『思春期ブロッカーは可逆的で、副作用は「少ない」』と主張し、批判もされている。(遠藤まめたさんによれば、思春期ブロッカーは可逆的で、副作用は「少ない」そうです。 千田有紀 https://note.com/sendayuki/n/nb777adcbdf54?sub_rt=share_b )

青少年を両親や公的支援から切り離し、囲い込む勢力のひとつが、
『トランスジェンダリズム(性自認至上主義。性自認がXXなら女性として扱うべきであり、性別変更手術等は必要ないとする)』
を取り入れた性的少数者のカルトではないか。

そう指摘することは、私が反トランスジェンダーではなく、 青少年の健全な育成を願う大人なら当然のことである。

トラウマや、家庭の問題によって居場所が無く、不安定な青少年は、その問題を解決する支援を受けるべきである。
『不必要な』性自認の問題へと誘導され、必要のない思春期ブロッカー(健康被害が指摘されている)や、乳房切除手術を受けるべきではない。

大人たちの政治的信条で、青少年に対する医療過誤を容認すべきではない。 そう言ってるのですよ。