黒船が来てから、泥縄的に動き出した感はある

Twitterでこういう指摘ツイートを拝見して、思う所ございます。

”画像セット「LAION-5B」に1008枚の児童ポルノ画像が入っていることが判明”みたいな話は、取り扱い注意でしたからね。

情報の整理、統括した意見表明ができる団体が、リソース不足であるとしても、明確に『実在児童の人権擁護』を打ち出して動けなかったのは残念です。

例えばこういう記事があったりするんですよ。 2023年9月ですから、これを受けて動くこともできたはず、とは思います。

EUで進む「児童の性的虐待コンテンツ検出システム」の義務化の裏には利権団体が群がっているとの指摘

関連付けてツイートしてたひとは居たか?(私の情報視界にはいなかった、残念ながら。)

”まぁ、反AIの方々が、二次創作がどうしたこうしたと関係のないことを言えば言うほど、AI側はどんどんやりたい放題になっていくね。” 等の発言はみられたが、コンテンツ文化の自由を擁護するという文脈ではなかったし。(私にはそのツイートから冷笑を感じるのだ)

知財関連のひとのほうが、むしろ状況を俯瞰していたように感じられる。

IWF(英国にある、インターネット監視財団。実在児童の児ポだけでなく、生成AIで描かせたマンガ調・アニメ調のエッチイラストも『児童性虐待記録物』扱いにした報告書を出した。創作物規制をしたい団体。)の日本での講演で、コンテンツ文化研究会が下記のように発言しました。
黒船が来てから、泥縄的に動き出した感はあるが、 ”何もしないよりはマシ”です。応援してますよ。

反・生成AIにかこつけて、他人に攻撃したり粘着したり、とにかく自説を支持しろお前の主張は下げろ、という行動をする人には、軽蔑を感じます。 具体的にはイムさんに付きまとってるひとたち。
イムさんは、LAION-5Bを検証したし、検証のプロセスや関連団体の背景まで調べてるおひとやで……

『児童の実在性をもってのみ、児童ポルノ、CSAMを否定する』 という主張ができなかった表現の自由擁護者たちと。

そういう歴史を知らない/無視したり、LAION-5Bは既に公開停止であることを情報伏せて未だに「学習データに児童ポルノがー!CSAMがー!で」論陣張る反生成AI主張者たち。

いずれの側にも、ちょっと手抜かりあるよね。

LAION-5Bは既に公開停止であることを伏せてたり、無視して
『学習データに児童ポルノが!CSAMが!』
と言い続けてたことは、不誠実です。
その不誠実が、インターネット監視財団による主張を、読売新聞が好意的に垂れ流して、受け入れられる『下地を作った』という指摘はしておきたい。

勢力Aの不作為と、勢力Bの不誠実が、今の状況を作ったとみていますよ。

それでも、私の軸足は『表現の自由』と『実在するひとの人権』に置きます。

まーでも、 不誠実な主張や、 主義の為なら罵倒も冷笑も侮蔑もOKOK、 という態度の方々からは距離をとりたいですね。

強い言葉を用いたり、誇張した事実ではないことを主張して、ひとの冷静さを失わせて、自説を支持させようとする、
『暴言で動かす社会運動』
は、何を言っているかじゃなく何をしているかによって、滅びるべきです。

生成AIについてパブコメ2件だしてきたよ

ひとまず 文化庁と、

「AI事業者ガイドライン案」に関する意見募集(たった400字!)

の2つに意見だしてきました。

要点は、

『AI生成物には必ず、容易に判別できるよう印をつけろ。そうするように開発企業を規制しろ』

・法律は著作権保護法とは別に作れ

・国際ルールにも提言しろ

・ガイドライン強化しろ

です。

さらに文化庁には、

・予防的な方法で、今すぐ可能なこととして、以下のことを文化庁にはお願いしたい。

 AI 学習のための著作物の複製等を防止するための、機械可読な方法による技術的な措置を、広く啓発し、拒否する権利があることを周知するべきです。

も、追記しました。