『上級者向け触手BL19』が配信開始です

というわけで、『上級者向け触手BL19』お値段110円!がアマゾンにて配信開始となりました。14でスピンアウト編として展開してきた『山に住みたい魚の話』続きを6話収録。 既刊案内はこちらからどうぞ。
Cover_BL19『フローグとの旅路』
指輪に関する一幕を描写したいがために入れました。願わくば君の指輪になりたいもの、ってのは指輪をつける習慣のある種族に独特の詩歌ですね。それとムーピーのとんがった才能を紹介。

『フォンスイ農場』
今回のクエストの重要部分です。そしてメバルの死の開放と、自分に掛けられた≪強制≫について。
TRPGのゲームマスターだったこともあり、こういう風に地図書いて情報整理しながら、時間系つきで展開しています。

『緑眼の狼犬』
元カノってだけで不穏なものがいっぱいあります。

『報告はめんどくさい』
重傷を癒しはしたけど、メバルの後始末は相応に大変だったというお話。地震が止まっている理屈の説明。そして、メバルの死に易さと、先が長くないと思っている告白。

『次のない油断』
伏線回収。油断があったとはいえ、マーリはただの獣ではなく『対人戦闘のやり方を心得たうえで獣化』した殺意の塊。斥候兵の鼻をごまかすための工夫は当然やったうえでの不意打ちです。また、ボリス側も≪乗馬≫スキル無しでの状況下、マイナスつきACだったとお考え下さい。
≪魂の欠片≫があるから、死んではいませんが、だからといって安心できるわけでもない。

『前日譚 始まってすぐの終わり』
R-18描写ありの修行時代の少年メバルのお話。そして、ドデカスがドゴン族から『一番の大切』扱いで恋慕されるお話。その戦慄が、劇烈な反応となってメバルに跳ね返った結果、今のメバルの基礎につながっています。
ドデカスのやったことは、悪意ではなく奉仕本能に基づいているため、決定事項を覆すようなお願いは決して聞き入れませんが、だからといってこれ以上悪くするようなこともしない。
メバルが深淵の僧として覚醒するお話は、また別のお話。

表紙画像を描きおろし、今回は『フォンスイ農場での戦闘』のワンシーン、というイメージ画像でございます。DAZ3Dのフリーモデル(デッサン用下書き人形としても使用も許諾済み)を下絵に、PainterXで描いた後、コミpo!で文字いれしてから、単コマ画像出力で表紙にしました。

そうそう、今回から、青空文庫組版タグをテキストファイルのうちに組み込み、ルビ振りしました。とても綺麗なePUBが作れるうえ、読み上げツール対応にも万全とあって、今後はこの形式で発表する予定です。
次回は『次のない油断』のあと、どうなったんだ?をお送りいたします。

いずれのお話も、イラストも、CC-BY4.0国際ライセンスにより、二次創作、三次創作を歓迎しています。

検討メモ:音声付き電子書籍作り

先日から『青空文庫の組版ルールで電子書籍化』を検討しているのは、この記事を読んだからです。

音声付き電子書籍の作り方【9】【番外編】青空文庫に音声をつける

じゃあBL小説も音声化できるよねっという考えです。

結論。音声データ付きePUBを用意するより、青空文庫組版ルールのテキストファイルと、それを簡単変換したePUB3データ抱き合わせ頒布の方がずっと容易に多くの読み手に渡る。

理由:先ず候補にあがるだろう、テキスト読み上げの有名ソフト『VOICELOID(ボイスロイド)』シリーズが有償配信不可です。同人誌みたい媒体が存在する形で、即売会で手渡し頒布するなら許可もらう方法は用意されていますが、私の選択肢には無いです。

理由2:無料音声読み上げソフト『唄詠』『棒読みちゃん』『Textalk』『青空ろーどく』などありますが、基本は旧版の「AquesTalk(アクエストーク)」という基幹ツールを援用。それぞれに癖がある。それぞれの癖に合わせて元のテキストデータを整形したりするのは、検討することすら面倒になる作業。

青空文庫組版ルールは、全部覚えこむより、『適当に好きな青空文庫のテキストファイルをDLして、それをコピー&改変で真似する』ほうが楽。

ePUB3への変換は、「AozoraEpub3 – 青空文庫ePub3変換」http://www18.atwiki.jp/hmdev/pages/21.html を使用。

AozoraEpub3での問題点
1.目次を階層化しないこと。ncxも階層化しないこと。epubcheckでエラーになる。
2.属性値”title-page”がepubcheckでエラーになる。”titlepage”に変更すること。

一度ePUB3ファイルを作ったら、ファイル名を変更で拡張子をzipにする。
そのあとすべて展開し、上記のようなエラーの元をつぶす。
また、外部リンク(URL等)はXMLファイルをエディタで開いて手書き。

EPUB圧縮1.3をDLし、展開フォルダを圧縮させる。これでエラーが出たら再度チェック。

テスト用表紙は適当に、Amazon Kindleが推奨する『最低でも横625ピクセル縦1000ピクセル』になるよう、コミpo!とGIMP2.8で作りました。柳田圀男『どら猫観察記』はKindle Fireで無事に読めました。

というわけで、KDP以外に電子書籍を頒布するのなら、『EPUB3の青空文庫テキスト添え』にしようと思います。