新刊『上級者向け触手BL23:山に住みたい魚の話4話』

『上級者向け触手BL23 山に住みたい魚の話5話』216円が配信開始しました。一連の流れの決着篇書いてたら時間がかかりましたが、これでひと段落です。 表紙は『ディユアンルーリン』店主、ツァオ・ナイナイさん。有翼人基準でいえばあまり美人とはいえないのですが、多くの冒険者から慕われています。 表紙画像上級者向け触手BL23

『想像の埒外』
町の子(乞食組合)やらも出てきますが、黒の暗殺者とカーウィーがこっそり接触してくる話。それとボリスが階段を踏み外す。

『何とかしたいときの話』
いわゆる足コキのエッチ。この二人だから成立するような。

『置き場所に困る』
黒の暗殺者の過去話。なんでカーウィーとつるんでるのか?の答え合わせ。クロが「お前を殺せば、少なくとも俺一人分は平和になる」って結論しなかった世界線です。

『罠を張る』
メバルに対する一連の襲撃の幕引き。戦力的には様々なメンバーが出てきます。 別の所では、『森の大鹿』が行方のわからなかった『ビアンフー信仰団』修行者を保護。『黒い神《くらきもの》』信仰団による『悲嘆と破壊の水底』所有地の襲撃が行われていたのだが、これはまた別のお話。
ハバジールについての種明かしもまた、別のお話。

『疑念と義務感』
修行時代の少年メバルと、彼を搾取した者がどうなったかのお話。リアルではないように描こうとはしましたが、書いててやっぱり、作者の古傷が痛かった。復讐は清算のためにするもので、その方法は多様です。『空飛ぶスパゲッティモンスター』様を信仰するドデカス様と、彼に率いられる教会のやり口は、ことのほか「表向きにしてある部分」と「裏向きの部分」の落差が激しいようで。
メバルが受けた虐待や搾取はこれだけではないのだけど、ひどく影を落とさなかった例もある、と言うお話。

いずれのお話も、イラストも、CC-BY4.0国際ライセンスにより、二次創作、三次創作を歓迎しています。やれると思ったらやってみると良いのです。技量の優劣はこの際気にしない方向でね。

配信開始『上級者向け触手BL22』

本日、『上級者向け触手BL22 山に住みたい魚の話5話』108円を配信開始しました。クトゥルー信仰のみならず、ヨグ=ソトース信仰まででてきますので、本書を読まれる方はご自身の信仰箇条に照らして問題がないならお読みください。

上級者向け触手BL22カバー14巻からこっち、ほぼTS(性別転換あり、の意)話ですね。
今回に至っては、唯一のエロあり話が異性エッチじゃねーか嘘つき!って呼ばれるような内容です。
これを書くために、マリオン・ジマー・ブラッドリーのダーコーヴァ年代記シリーズ『惑星壊滅サービス』を何度も読み返しました。実際にはおおきく違う内容ですが、面白かったし刺激になりましたね!

『手のひらを握る』
記憶を取り戻したボリスと、恰好いいこと言うメバルのお話。そして、心を許すがゆえに揺り戻されるPTSDのお話です。ボリスがいいやつで良かった。

『教会騎士の帰還』
イケメン修道士、メバルの味方につきつつもドデカス様への忠誠は捨てきれず。この後どうなったかは、まだ別のお話です。それにナナノナナエニヒトツカケ様も、絶対的な味方にはなりえません。彼は彼で、出来ることが多すぎる分、ひとつルールを破ったら次から次へと掟破りをしそうになる自分を知ってるからです。それに、掟破りをし過ぎる結果も。

『ヨアクルンヴァルの大あくび』
タイトルはのんきに、内容は介護疲れで家族崩壊寸前。現実世界の日本は、ただでさえ低い介護報酬を削るよう財務省が要求し、厚生労働省はそれを受け入れ、今後もっと福祉給付を削る予定です。他人ごとじゃないのよ。
とはいえこれは創作なので、お金持った僧侶が手助けを申し出るし、話をこじらさずに説得してくれそうな伝手が見つかります。とても運よく。重くなりそうな話をさらに手詰まりで終わらせるのは、書く側としても好みじゃないし、読みたくないお話ですからね。

『片付け済ませてから』

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『上級者向け触手BL21』が配信開始です

Cover_BL21というわけで、『上級者向け触手BL21お値段108円、アマゾンにて配信開始となりました。14でスピンアウト編として展開してきた『山に住みたい魚の話』続きを5話収録。 既刊案内はこちらからどうぞ。

『お父さんは許しませんからねっ』
アロモシトが複雑な心境の短い一幕。そしてテイ・スロールは前向きで、彼なりに精一杯、メンバーの事を考えています。攻撃呪文ぶつける云々はさすがに冗談ですが。

『忍んでないで堂々と』
オアイーナブス&シアバス再登場。オアイーナブスが最初に出てきたときは考えて無かった設定(侍大将になりたくない)と、今回の地震と二次被害が組み合わさってこういうお話になりました。シアバスの方がメバルに寛容というか、割り切ってます。オアイーナブスは融通の利かなさで、善意なのにメバルに引かれちゃう損なひとです。

『早くもどれと祈る』
『お父さんは~』よりもアロモシトの内面に踏み込んでみた一作。メバルは、知らない食べ物でも食べられるなら味に頓着しない、良く言ってチャレンジャー。アロモシト修道士のフォローが炸裂しなかったら、どういう料理ができていたことか。

『火山の黙するとき』
フィンとメバルの対話形式で、主にフィンが語る彼の過去。既存の物語にちょこまか出ておりましたが、ヘイファやネダー=スの事情は、フィン主軸で語るとこういう事だったの種明かし篇です。
「危なっかしくて見てらんねぇよ」が口癖の意地悪オッサンですが、性格は男前。しかも料理が上手いとか惚れますね。

『If話 黒恵の子が男だったら』
おまけです。異種いいよね異種カプ。黒傑は「あー歩くのやだなー」って髪とかしながらぼやく美少年だと思います。運が良ければ権力者の囲われ者、普通なら「私のものになってくれないならいっそ…!」と刺されるようなタイプ。

いずれのお話も、イラストも、CC-BY4.0国際ライセンスにより、二次創作、三次創作を歓迎しています。やれると思ったらやってみると良いのです。技量の優劣はこの際気にしない方向でね。

『上級者向け触手BL20』が出ました

というわけで、『上級者向け触手BL20』お値段105円!がアマゾンにて配信開始となりました。14でスピンアウト編として展開してきた『山に住みたい魚の話』続きを5話収録。 既刊案内はこちらからどうぞ。cover_BL20

『相応しい代替』
魂の欠片が作動するお話、そして代替された肉体はさておき、というトラブルの始まり。

『揺れそうな信念』
マジで記憶ないボリスと、看護を引き受けざるを得ないメバル。基本的にはボリス視点で描写、とはいえ半分寝てますが。

『揺れなかった訳ではない』
さきの話をメバル視点で描写してみました。相手が自分のことを覚えてないというだけで、後ろ向きになってしまうメバルに、チャラい大魔術師からのまさかのヘルプ。

『ぶちのめしてやりたい』
完璧に見える、あるいはそうしようと頑張ってしまうメバルが、冗談ではあっても弱音を吐く。だから、「むしろ安心してるよ」とヨアクルンヴァルも受け止めてます。
物語中では名前を描写していませんが、門番をしていたのがホールカ。設定資料には載せました。

『大魔術師の嘆息』
チャラい魔術師のまさかのヘルプ、の前後事情を明かす一篇。トエハタエは相変わらずの忠犬。そしてアルディオ・エントリーノ筆頭秘書官はむっつりスケベが過ぎて、補佐官を妊夫にしようと計画。補佐官も確実に、主《あるじ》の影響受けておりますな。
馬鹿かお前らと言いつつ、面倒を見てあげるあたり、ナナノナナエニヒトツカケ様は天才魔術師なのです。

希望があるということは、逃げ出せなくなるってことでもあるのです。このエピソードはもうちょっと続くんじゃ。

いずれのお話も、イラストも、CC-BY4.0国際ライセンスにより、二次創作、三次創作を歓迎しています。やれると思ったらやってみると良いのです。技量の優劣はこの際気にしない方向でね。

『上級者向け触手BL19』が配信開始です

というわけで、『上級者向け触手BL19』お値段110円!がアマゾンにて配信開始となりました。14でスピンアウト編として展開してきた『山に住みたい魚の話』続きを6話収録。 既刊案内はこちらからどうぞ。
Cover_BL19『フローグとの旅路』
指輪に関する一幕を描写したいがために入れました。願わくば君の指輪になりたいもの、ってのは指輪をつける習慣のある種族に独特の詩歌ですね。それとムーピーのとんがった才能を紹介。

『フォンスイ農場』
今回のクエストの重要部分です。そしてメバルの死の開放と、自分に掛けられた≪強制≫について。
TRPGのゲームマスターだったこともあり、こういう風に地図書いて情報整理しながら、時間系つきで展開しています。

『緑眼の狼犬』
元カノってだけで不穏なものがいっぱいあります。

『報告はめんどくさい』
重傷を癒しはしたけど、メバルの後始末は相応に大変だったというお話。地震が止まっている理屈の説明。そして、メバルの死に易さと、先が長くないと思っている告白。

『次のない油断』
伏線回収。油断があったとはいえ、マーリはただの獣ではなく『対人戦闘のやり方を心得たうえで獣化』した殺意の塊。斥候兵の鼻をごまかすための工夫は当然やったうえでの不意打ちです。また、ボリス側も≪乗馬≫スキル無しでの状況下、マイナスつきACだったとお考え下さい。
≪魂の欠片≫があるから、死んではいませんが、だからといって安心できるわけでもない。

『前日譚 始まってすぐの終わり』
R-18描写ありの修行時代の少年メバルのお話。そして、ドデカスがドゴン族から『一番の大切』扱いで恋慕されるお話。その戦慄が、劇烈な反応となってメバルに跳ね返った結果、今のメバルの基礎につながっています。
ドデカスのやったことは、悪意ではなく奉仕本能に基づいているため、決定事項を覆すようなお願いは決して聞き入れませんが、だからといってこれ以上悪くするようなこともしない。
メバルが深淵の僧として覚醒するお話は、また別のお話。

表紙画像を描きおろし、今回は『フォンスイ農場での戦闘』のワンシーン、というイメージ画像でございます。DAZ3Dのフリーモデル(デッサン用下書き人形としても使用も許諾済み)を下絵に、PainterXで描いた後、コミpo!で文字いれしてから、単コマ画像出力で表紙にしました。

そうそう、今回から、青空文庫組版タグをテキストファイルのうちに組み込み、ルビ振りしました。とても綺麗なePUBが作れるうえ、読み上げツール対応にも万全とあって、今後はこの形式で発表する予定です。
次回は『次のない油断』のあと、どうなったんだ?をお送りいたします。

いずれのお話も、イラストも、CC-BY4.0国際ライセンスにより、二次創作、三次創作を歓迎しています。

Kindle配信開始『上級者向け触手BL18』

cover_BL18今回はスピンアウト『山に住みたい魚の話』4話です。時間があまり経過してません。『上級者向け触手BL18』Kindle版 ¥100

『空腹が一番危険』
アロモシト修道士のご飯大好き全開。そしてちょっとセイエン隊長のお話。

『話せることと話づらいことと』
メバルの告解と、ボリスの理解。PTSDの理解ができたとはいえ、メバルと付き合うのはこれからまだ驚かされたりすると思うよ。R-18描写あり。

『教会騎士と一緒』
R-18描写あり。アロモシト修道士が身長差カプになるって面白そうじゃないか、というのと元・香料売りの進歩を描きたくて書いたお話。ネダー=スが人生を灰色に塗りそうになってること、ナニャーナ姐さんはお見通しなのです。

『英雄は降りたい』
『空腹が一番危険』ですこし触れた70年前の事件、≪星の剣≫傭兵隊、ローズ隊長のお父さんセイエン=ケン登場。面白そうな背景は持ってますが、メバル達と絡む予定は今のところ無し。

表紙画像を描きおろし、今回は『ヨアクルンヴァル』鎧着用姿。恰好いいぞー!逞しいぞー!という萌えをできるだけ詰め込みました。
中表紙は表紙画像の彩色版でございます。

cover_BL18_inside重装戦士なので、タワーやラウンド、スクエア各種シールドを攻守両方で使いこなします。

Kindle版 ¥100

シリーズ紹介ページ

pixivに小説公開しました:山に住みたい魚の話

『山に住みたい魚の話』からご覧いただけます。
cover_BL11画像

Kindle用『上級者向け触手BL11』を本日より発売しました!先に中身だけ読んでみたい方は上記からどうぞ。

この山に住みたい魚の話、ほんとうの『終わり』の話をかき上げてしまったので、もうあとは途中の紆余曲折を忘れずに描くだけです。途中で著者が死んだら、そのときはHDDからサルベージ公開を遺言しておきますので、ご安心ください。
CC=BYにしておかないと、

「耳の上にくるっと巻いた山羊角をもった、ふわふわ巻き毛の女の子が、テイのことを「おにーたん!」と呼んで懐きまくる先のお話」

なんて、私の筆力じゃあ書けない描けないものが、世の中に出られないかもしれませんからね。二次三次創作は大歓迎ですよ。

さて、ここからはあとがきも兼ねて。 続きを読む

山に住みたい魚の話 資料(4-5時点での公開情報)

『上級者向け触手BL10: 山に住みたい魚の話 4,5』時点での公開情報です。 『上級者向け触手BL9』時点の設定公開情報と併せて読むと、また味わい深さが有るかも知れません。

続きを読む

山に住みたい魚の話 資料(1時点での公開情報)

本編はこちら:スピンアウト作品:山に住みたい魚の話 1
Kindle版はこちら:『上級者向け触手BL9』
『上級者向け触手BL10: 山に住みたい魚の話 4,5』時点での公開情報はこちら

≪ドゴン族≫種族特徴:聖ドデカスこと、≪空飛ぶスパゲッティモンスター≫教会の司祭たるドデカスが、魚から作り出した種族。ヒト属に近づけてある部分と、上手くできなかった部分が混じりあっている。

生まれたとき、両親から名前を『釣った魚がよくわかる図鑑』からつけてもらう。「自分と同じ名前の魚を食べると、滋養強壮になる」という迷信を信じる傾向にある。

彼らの暦で言う一か月サイクルの男性形・女性形入れかえとは別に、高い魔力が暴走すると性別変化を起こす。

ク・タイス

王を持たぬ都市。カルコサス市と同様、商人と貴族、宗教界の重鎮からなる議会政治を敷いている。議会議長が『国主』と呼ばれ、議長は議会内選挙によって5年に一度選ばれる。

最大の産業は≪コリウォンの迷宮≫と呼ばれる、巨大地下迷宮とそこに群れ集う冒険者たち。一世紀前の魔術戦争によって荒廃した土地であったが、入植した一族が地下深くまで続く洞くつを発見したことから、都市ができるまでになった。倒れた魔術師の名をとってコリウォンの迷宮と呼ばれる。コリウォンを殺した魔術師は、 ≪ナナノナナエニヒトツカケ≫と呼ばれ、いまだ存命らしいが、誰もそのことは指摘しない。

最初に入植した一族、ク・タイスが村を作り、洞くつ発見に伴い、冒険者が訪れて深さが計り知れないことが分かった。この時、ク・タイス家は即座にこの危険な洞くつを、「魅力的なクエスト」として冒険者たちに紹介した。また、「ク・タイスの法」をしき、「コリウォン迷宮探索のため、ク・タイスに滞在する冒険者は、その出身、種族、来歴を問わず自由市民として扱われる」とした。

冒険者と名乗れば、犯罪者でも逃亡奴隷でも誰でも自由市民なので、あらゆる階層のあらゆる種族をひきつけた。また、迷宮から得られる財宝は、迷宮からあふれ出した魔物(探索によって、解放された魔物も沢山居るが、誰もそのことは指摘しない)の危険を差し引いてでも魅力がある。

冒険者たちが消費する食料や装備品を売りつける商人、修繕する職人、そのほか様々なサービス業者が集まった。コリウォン迷宮の産物は他所では見られぬ希少素材であり、魔術師、鍛冶師、薬師、細工師、職人たちがこぞって入手を急ぐ。

このため、宿2棟と隣接する粉ひき場であった村は、数年で都市となった。

一世紀を経た現在、海辺の港地区は発展し、造船所が一か所ある。川を4kmさかのぼったところには、『最初の宿』を中心とした4軒の大きな宿がある。コリウォン迷宮は、探索が進むにつれ一か所ではなく、4か所の出入り口を設置するに至った。もちろん、都市に魔物が解放されないよう、厳重な管理が敷かれている。高い宿代は「とにかく早く深層にゆきたい」冒険者が喜んで支払っている。

この4宿を取り囲むようにして、繁華街、それを取り巻く住宅街が城壁に囲われてク・タイスを形成する。城壁の外側にも、住宅と農地が入り混じったカーペットのような土地が広がっているが、貴族家の所領である。

ク・タイスの法

さきの自由市民身分保障は有名であるが、もう一つの側面もある。

「都市の警備隊は、都市全体に奉仕し、個人に奉仕はしない」

警備隊の給与は高く、買収は実質不可能で、彼らの高貴なる責務は誰にも邪魔できない。公務執行妨害は無裁判での即時処刑を意味する。なお警備隊の高貴なる任務は、都市各所にある門の警備と出入りの管理、街路における交通整理などである。

商人ギルド(商人貴族は年50金貨、独立自営業は年10金貨の年会費が必要)は商人間の取引を監視し、トラブルを仲裁する。

貴族家は、同一階級間の複雑な闘争を、まるで何かの競技のように厳密なルールに則って行う。公然たる決闘を一切とがめられない名誉階級。

宗教界は各宗派の説くところに従っているが、表面上は互いに『自ら生きよ、そして他を生きさせよ(Live, and let live)』の態度をとっている。一般信徒には、決して明らかにされない水面下における暗闘は、貴族家にひけをとらない。

冒険者ギルドは、あくまで「冒険者への仕事の斡旋、仕事関係のトラブル仲裁」をするための互助組織である。各職業ギルドも「互助組織」の形態をとっている。

すなわち、どこのギルドにも願い出る伝手を持たない、影響力を持たない者を守るような『法』は無い。

犯罪発生率は高い。自由市民は、市民権を自らに由って守らなければならない。

犯罪被害者は大概沈黙するか、何らかの形をとって「冒険者ギルドにクエストを発注する」。復讐という、あらゆる法のなかでも最も古い法は、ク・タイスでも健在である。

メバル
(ドゴン族・基本女性形・12サイクル、僧侶)ドゴン族のメバル

:灰青色と言った方がいい色 :金色 髪:青みがかった銀色、ざっくり肩にかかる程度ロング、ストレート、適当にナイフで斬ったため左右非対称

身長:5フィート6インチ

体重:軽い。細い。貧乳。男性形でも体力はない。

一人称:私、メバル 口調:断定形多い。僧侶として話していないときは、少し幼い。

「メバルが異族だから、特別優しくしようというヒトと、異族だから酷いことしようというヒトがいる。君はどっちなんだ」

「喉乾いた。水。水飲まないと干からび死ぬー」

「私は体力ないんだ」

誕生日:2月の10週3日 自分に対する肯定感:30%

服装:皮膚の乾燥が怖いのと、ヒトの目にさらしたくないのとで、普段でも僧侶のケープつきローブと紺色系のタートルネック、ラムスキンの手袋、腿の途中まであるロングブーツを着用。ローブは3着同じモノがあり、タートルネックなどの肌着は厚みが数種類あるのを取り換えつつ使用。夏はノースリーブ、冬はもこもこ。

性格:猜疑心や警戒心というものが無きに等しい。「自分が約束したことは守る。他の人だって一緒だ。守ってもらえるに違いない」

お願い、とか頼み事、されると断れない。

異国において、たった一人の超少数種族という立場に置かれて、傷つけられることにも多く遭遇したため、悲しい気持ちを抱えている(怒りという考えは、本人の性格的に持てない)。

唯一の攻撃的な行動は、自身の生命や尊厳を守るために、『死を解放』すること。乾いた岩山に住んでみたいと思っているが、転移の座標石が1つしかないので、もっと資金をためて(自分で稼がないと意味ない、と考えている)魔術師ギルドに買いに行きたいらしい。

ヒト暦でいう半年の間で、レイプされたり売り飛ばされたり色々あった。ヒトや他の種族が、より少数で弱い種族をとりわけひどい目に合わせようとする、という事を学び、悲しむとともに、全種族への不信、憎悪を抱くまいとしている。それらを、両親に報告したりはしていない。(聖ドデカスには手紙を託しているらしい)
「私がこの土地で上手くやれるってことを、証明したいんだ」

常宿にしている『愛らしい深淵(The Lovely Abyss)』の女将や、聖ドデカス様の教えとかに支えられながら、「交渉で何とかする」技術を磨き中。

魔力を使わないとできないことにしか、魔力を使おうとしない。≪教会≫で学んだ人工物、建築物、工学や植物学、生物学、公衆衛生学、医学、薬学といった知識も半端ない。記憶力もあるため、機会があれば知識を使って何とかする系。冒険者としてクエストを受ける日々ではあまり発揮されないが、野外料理は凄く上手。ただし火を使うのが怖いので鍋ものや焼き料理は苦手。火を使った料理ができる種族が羨ましいし、尊敬する。職人仕事は調理師(生魚専門)と、漁師の二つができる。

好きな食べ物:煮魚、スープ、おかゆ等水分の多い料理か、生野菜、果実、生の魚、海産物。「自分と同名のサカナを食べると、滋養強壮になる」というが、ク・タイスのどの魚がメバルの仲間なのか知らない。市場での買い物も、騙されたり奇異な目で見られたり追い出されたりするので、偶に娼館の女将に頼んで作ってもらうことにしている。

苦手な食べ物:乾いたもの、ぱさぱさしたもの。干し肉は苦手で、水と一緒にいつまでも噛んでいる。保存食は割高だが、ペミカンを購入している。

暴走魔力:メバルはおとかーさん(ヒオ)の教えを受けて、僧侶としての修行も積んだ為、ある程度は自分でコントロールできる。精神的・肉体的ショックを受けると、それも難しくなる。月経中はさすがに女性形態を保つ(おとかーさんが以前無理して男性形になってたら、女性形に戻った途端酷い月経痛と全身疲労で寝込んだ)。

ヒトの3倍は水分飲む(自称。実際は食事なども含めて最低5倍は飲む)体重50kgあたり、一日5リットルは摂取する。大半はしっとりした皮膚から水蒸気の形で発散されており、涙を流すのを嫌う。尿はほとんど出ないが、無いわけでもない。他の体液も、ヒトほど多量ではないが分泌はする。

死の解放

僧侶は多くの人の『死』を阻んできたため、高徳であればあるほど、多くのヒトの『死』で解放されるはずだった名前の無い魔力を手元に留め置いている。望めば、声ひとつ発することなくそれを解放し、ヒトならば即死させられる。大半は「ヒトの死」のエネルギーなので、高位の魔物には打撃ダメージ程度と言われる。が、メバルの助けた人数は半端ない(4けた後半)。

転移の座標石

(マジックアイテム)

魔術師が作れるアイテム。一か所だけの≪座標≫とよばれるものを記憶できる。座標登録時の定型文で、ヒト成人3名程度までの移送魔法陣を展開し、≪座標≫の場所に送り届ける。

金貨7千枚は高額だが、稼ぎのよい冒険者なら複数所持できる。座標登録の呪文は小石内部に圧縮してあるので、呪文を読める訓練を終えた者なら、誰でもその場所にて座標再登録できる。事故率については、誰もそのことは指摘しない。

ボリス
(ヒト・男性・26、軽装戦士)ボリス(キャライラスト)

肌:黒に近い褐色 目:紫、切れ長 髪:脱色した白色、額で分けたストレート、首の後ろで結うセミロング

身長:5フィート8インチ

体重:筋肉質なので重い

一人称:僕 口調:丁寧「です・ます」

誕生日:5の月18 自分に対する肯定感:55%

服装:汗っかきなので、普段着は白か生成りの袖なしチュニックを好む。

筋力と素早さが取り柄の攻撃特化戦士。魔力強化した革鎧や装飾品で防御を固めるが、ボリスは装飾品すら、大半を攻撃力に振り分けている。寒村の羊飼いの子で、ふつうに奉公に出る予定だったが、村がモンスター襲撃により壊滅。掃討にきたメンバーの一人、武闘家の師カシドに育てられる。師は7年前に乞われてダンビニ国へ行き、手紙をやり取りしている。

性格:まっすぐで、嘘や裏切りを嫌う。恋愛においても一途。性欲もある方なので、相手が合わせきれないとか、自分が他所で発散するのを許せないとか、色々あって特定の恋人を作らないことにした(作れないんじゃないか、と自己肯定感は低い)。男女どっちでもいけるが、男性相手だとネコ多め。ク・タイス郊外の岩山にある、師匠の家をそのまま使っている。家事全般そつなくこなすが特に掃除大好き。細かいことによく気づく。

「攻撃は最大の防御なり、です」

「死んだときは死んだとき。そのために魂の欠片を家に置いてるんです」

魂の欠片

(マジックアイテム)

魔術師が作れる高価な物品。一人のヒトの肉体の一部(髪や爪が多い)を用いて作られる。これを地面の下に埋めておく。肉体が滅びた際、魂の欠片がある場所で再生できる。ただし生まれたままの姿に戻るので、大抵の冒険者は安全な家のなかや、すぐ近くに衣類一式を置いた場所に埋める。成功率は90%。失敗率については誰も何も指摘しない。

ヨアクルンヴァル

赤毛、怒矮婦(どわーふ女性) ハンマー振り回す戦士。あまり日銭稼ぎの職人仕事に興味がない。そのため、冒険者ギルドでの仕事見つけるのが得意。身長4フィート。日焼けした肌、黒い瞳。丸顔。泥汚れを気にしないが、銅や深いワインのような臙脂色を好む。実年齢40代だが30歳くらいに見られる。

テイ・スロール

身長5フィート8インチ、褐色の肌と茶色の目。灰色のくしゃくしゃ鳥の巣のような髪をしたヒト男性。アースカラー系のローブを好む、≪豊饒の大地≫で魔術を学んだ魔術師。首元にサファイアのついたネックレスをつける。

弱冠17歳の最年少、頬にはそばかすが散っている。

『愛らしい深淵(The Lovely Abyss)』の女将ナニャーナ・サビワ

森人(エルフ)族、女性、30代(外見上) 肌色:色白 明るい茶色の目、ショートカットの黒い巻き髪、顔がほっそりしているので目が大きい印象を残す。

身長5フィート7インチ、手足が長い。

暗色系の衣類を好み、左足が自由に動くようスリットが入ったドレスがお気に入り。

彼女の声は退屈したような、少しアンニュイな響きがある。

聖ドデカス様の『袋』や『媚薬(潤滑油、クリーム、軟膏)』類を一手に仕入れ、娼婦・男娼20人前後を健康に管理する、超やり手の娼館経営者。≪空飛ぶスパゲッティモンスター≫教会の一般信徒であり、ここク・タイス(Ch’taith )国にやってくる前も、カルコサス市で娼館を経営していた。≪空飛ぶスパゲッティモンスター≫教会で学んだ公衆衛生学が、彼女の経営の秘訣なのだが、周囲の人々は「謎めいた美しいエルフ女」がどうやって娼館を上手くやっているのかさっぱり理解できていない。

温い温泉(湯温度30度)が湧く場所に現『愛らしい深淵』を建てた際、教会からの資金援助も受けている。援助はとっくに返済完了。冒険者がいっぱいいるク・タイスの都でさらに儲け、送金している。

メバルの『おとかーさん』 ヒオ(氷魚)

ドゴン族、基本女性形 肌色:白に近い黄緑、金色の目、腰まである白銀のストレートヘア、切れ長目の森人(エルフ)っぽい顔

身長6フィート5インチ、細身、貧乳

白と明色を組み合わせたローブを好む。≪深き谷≫の修行を積んだ魔法使い。ク・タイスに一時期滞在した。メバルのよき理解者、学者肌。自分の見解を否定されると、むきになる短気なところがある。傑出した魔力を持ち、魔力による形態変化も多い。生来はライギョとほぼ同じサイクルで同じ性別に変化するが、魔力コントロールによる変化で『ツガイ』を組んだ。ライギョとツガイなんて、と言い続けていたが、ある事件をきっかけにライギョを深く愛している自分に気づく。

メバルの『おかとーさん』 ライギョ(雷魚)

ドゴン族、基本女性形 肌色:暗灰色の青、黒い目、青みがかった灰色の髪、メバルに似たヘアスタイル。

身長6フィート、筋肉質、貧乳

ズボンとゆったりした武闘着を好む、武闘家。15年前ク・タイスの武術大会にて、素手で他種族を圧倒し、優勝した。国主おかかえの武術師範にと請われたが、「この土地は乾きすぎている」という理由で断った。この半年後、ヒオと『ツガイ』になる。種族責務を果たさず、聖ドデカスのために異国に出かけるメバルの事を、どうしても理解できない。