ヤングケアラー施策周りの話

発端はこのニュース。

中2の18人に1人「ヤングケアラー」、悩み打ち明けられず…こども家庭庁が支援強化へ : 読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/politics/20240221-OYT1T50109/

”ヤングケアラーが介護から離れて、子どもらしく過ごせるキャンプなどのイベントを想定している”
これを車輪の片方として、私は評価します。「子どもらしい時間を保証する」です。

車輪は二つそろって回すもの。 もう片方は、「ヤングケアラーを生み出さない社会を作る」です。

ただ、「社会の構造を変革しろ、大人の労働問題も含めて解決しろ」は子ども家庭庁単品でどうにかなるものではない。

子ども家庭庁単品の施策としては、「子どもで居られる場所、時間を保証する」今回の支援強化。 私は『必要なことをしている』と評価します。 ヤングケアラーの必要ない社会を目指すための、両輪の片方を回してるんですから。
厚労省はじめとした他の政治は、もう片方の車輪を回していただくべきです。

この支援強化を批判してるむきは、問題への焦点の当て方が一面的である、と考える。

「ヤングケアラーとして振る舞う必要のない場所、時間」を保証する施策は、各自治体でぜひ積極的に行ってほしい。 こうして国(子ども家庭庁)からもお金もらえるんだから、頑張れ。 と、地元の地方自治体を監視……見守り、激励することは、善き市民の義務と申せましょう。

ただ『バラマキだ!』っていうだけなら簡単です。
『どうすれば/どうあれば、バラマキじゃなく、最終目標としてのヤングケアラー無くすために資する政策になるのか』
という話ができないといけないですよ、市民。

『キャンプ等で一時的なレスパイトケアを公的に支援します! だから18歳になって成年ケアラーになるまで耐えてね!』

だったら、バラマキどころか、非情にして非道な、国家による子どもの搾取を推進してることになりますよね。
最終目標としてのヤングケアラー無くすために資する政策になれるのか?

お金という強力な支援を地方自治体に行うなら、 『それがヤングケアラーであるところの人々に、具体的にどういう効果がったのか』 負担が軽減されたか、本来その人が営むべき健康な生活に時間をさけるようになったのか、といった 『評価指標を設け、施策の評価を行う』 べきですね。

子ども家庭庁の動向には注意が必要ですし、
「評価指標は何をもって充てるのか? 施策の評価は各自治体まかせでいいのか? 統一した評価がなければ、ヤングケアラーへの一時的なレスパイトケアは、単に現状維持を強いているのではないか、という懸念がある」
って意見する心づもりはある。

代表者の、ちょっと常識を疑うような消費行動ツイートを覚えていますので、NPO法人フローレンスには、レントシーカー疑惑をかけてますの。 今どきの言い方をすれば、『公金チューチュー』でしたっけ。

大局的な話をすると、国家としては国民のできるだけ多くのメンバーに、高額納税者になって欲しいのよ。 ヤングケアラーへのアンケートで、「自由な時間」「学習支援」が2大ニーズ。

ヤングケアラーの実態に関する調査研究 https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=102439

身近な大人のお世話に、時間や体力を取られてる子どもの姿が、上記の調査で見えてくると思う。(特にしてほしいことはない、が小学生で50%とか、どんだけ精神力削られてるの!?)
そういう青少年が成長しても、身近な大人のお世話に時間も体力も取られた成年ケアラーが出来上がるだけです。

国家としては国民のできるだけ多くのメンバーに、高額納税者になって欲しいのに、
学習時間が確保できんから、高い知識・技能を必要とする仕事に就けない。
家族のケアのために、8時間労働とかに就けない。
結果:低収入で低納税額の国民が増える。
だから、ヤングケアラーを減らす施策取る。

こういう観点で見ると、 『低年齢のケアラーをケアラーのまま、成年なるまで温存する』 ような、お金だけバラマキして、評価は特にしないよーな施策じゃ困るんすよ、って話ができると思います。

私はね、何を見聞きしても 「政府はダメダ!政権はだめだ!」 と憤激の巨人になるひとを軽蔑してるんですよ。
自分も受益者かつ、政治参加者であるという意識があれば、
「ここを変えれば良くなる」
「この策の評価はどうなっているのか」
という話になるはず、それが日本国憲法の精神ではないかしら?

ネタ帳:淑女教育の完勝 ~本当はゴリラですけどお淑女らしく振る舞うのですわ

ネット小説の『生贄第二皇女の困惑』だったか、ヒロインが「淑女教育の完敗」と呼ばれてる作品があったんですよ。
じゃあ反対に『淑女教育の完勝』って何と考えてつらつらネタを書き留めてみました。

辺境伯として領地と王都を往復してばかりの両親からの期待、 「娘には完璧な淑女であってほしい」
幼馴染の初恋の君
「らんぼうなこは、きらいだよ!」
「わ、わたし、おしとやかだもん!(積み木セットボキィ)」 とかかな

教育係(ドライナニー) 「お嬢様、お強く……お強くおなりください。ご両親には多くの敵がおります。決して、物理攻撃ごときでまけてはならぬのです」

多くの敵: 外国勢力(辺境伯バカつよすぎるから家族を狙うぞ)
国内の近隣領地(辺境伯ばかりひいきされてずるい、から、過去の怨恨逆恨みまで)

辺境伯(お父様) 物理無敵かつ、コツコツ集めた魔法兵器コレクションで出動するので魔法耐性も強い。国士無双の魔導騎士。領地奪還の功で、先代王の末妹を妻にして、そのままその領地をいただいて辺境伯になる。 コツコツ集めるのが趣味なので、人材とか『まほうあつめ』カードとか沢山持ってる。

辺境伯夫人(お母さま) 見た目は華奢だが中身はゴリラ、でも心は貴婦人の鑑という。先代の王にとって大事な妹ではあるが、
「暗殺者とかウッカリ殺っちゃうし……どんな男に嫁がせれば相手が存命でいられるだろうか……」
という胃痛のもとでもあった。 完璧な礼法もって他領領主との外交をこなす。

心はゴリ…じゃなかった、乙女のご令嬢、 両親の為、幼いころに王宮で出会った「初恋の君」のため、完璧におしとやかになろうと努力した。学園でついたあだ名は『白百合の君』『妖精の姫』など可憐なものばかり。
なのに、ゴリラパワーを発揮しなきゃいけないトラブルにばかり遭遇する。(そうじゃなきゃね!)

誘拐犯「くっくっく、『娘は預かった。この書状に金貨10万枚をつけて、辺境伯夫人が一人で、指定の場所にやってくるように』……っと。」
???「面白そうなお手紙ですわね。お母さまのお手を煩わせるまでもありませんわ」
誘拐犯「げぇっ! 鉄柵が飴細工のように曲がってェ!?」
???「今なら、お互い平和にお別れできますのよ。私は学校帰りに寄り道して、ちょっと遅くなっただけ。あなた方は、道を尋ねた女子学生に感謝して去っていくだけ。ね、簡単でしょう?」
誘拐犯「ぐ、ぐるじい……」
??? 「あらいけない、一般の方は襟首を締めすぎると死ぬんでしたわ」

別の日、『初恋の君』とそっくりな男子学生が誘拐される現場に遭遇
→助けてあげたいけど、そのためにゴリラ無双する姿を見られるのは嫌
→そうだ、この仮面を着けて拠点に乱入すればいいのよ!
→仮面をつけたご令嬢、千切っては投げちぎっては投げで悪党駆除&『初恋の君』も無事に救出。

後日、生徒サロンにて。
初恋の君「君、知ってるかい。最近の王都に、『ひょっとこ仮面』という、とても強くて格好いい女傑がいるんだって」
ご令嬢「ぶ・・・・(吹き出しそうなのをこらえる)あら、寡聞にして存じませんでしたわ。」
初恋の君「実は、僕は彼女に直接、助けられたことがあるんだ」

ある時は珍妙な異国の仮面をまとう『怪力ひょっとこ仮面』、
またある時は『白百合の君』と讃えられる辺境伯令嬢。
しかしてその正体は……生徒会役員の???嬢である!

その辺の悪党など、タオルを干す前の要領で びたーん!びたーん! と地面にたたきつけてノシイカにするタイプでもいいし瞬殺系でもよろしい。 (物理)つよいおんなは大好きです。

お父様:鍛えすぎて物理つよつよになった傑物なので、授かった娘の剛力っぷりに驚きつつも、妻には内緒にしようと思った。(まさか妻のゴリラパワー遺伝だとは思ってない)
長所を伸ばす教育をするべく、部下の女騎士にドライナニー/家庭教師を依頼する。
女騎士「閣下の武名に恥じぬ娘さんですね」

お母さま:生まれながらにして王族の力(ゴリラパワー)を制御できていたので、
「一般人ってか弱いのね。下々の者に合わせて接するのも、貴婦人の務め」
って思っている。 娘のパワフルっぷりが常軌を逸してることに気づいてない(王族ならこれくらい普通でしょ?)。

夫婦は互いに似た者同士なのだ。 娘の長所を伸ばし、短所を補うべく淑女教育を施したのである。
たとえ教師役が、辺境伯以外には敗北したことなし、『一人軍隊』と称される女騎士であったとしても、教育内容それ自体は完璧だったのだ。
「お嬢様、お強く、お強くおなりください……!」
「うん!」

ゴリラなのを隠さなくてはいけない理由考えてたら、色々面白いことになりました。 『お父様の部下』で濃いキャラいっぱい出せそう。 曹操並みに、
「とんがった才能があるヤツ、好き!部下にならないか?」
とやってきたんでしょう。

某所で、ゴリラ王国の生粋のゴリラと称されましたが。 やだなぁ、王族はちゃんと 「生まれながら持っている高貴な力」 を制御してますよぅ。

それってつまり:初恋の君も、見た目は『花の王子』でありながら……

令嬢:おしとやかです。ゴリラなのをひた隠しにせねばならないと思っています。

初恋の君:生粋のゴリラです。下々の者たちに合わせて普段はセーブしています。 昔は照れ隠しで「おしとやかなこが好き」とか言ってましたが、本当はつよいおんながだいすきです。

周囲:お前らはよ結婚せえよ。

あ・待った、周囲も知らないってことですので、『一人軍隊』女教師とか以外は

「???様、あんな華奢で可憐なお方がどうしてたびたびこのような目に……おいたわしい」

周囲「???様、大変そう、お可哀想。何かお役に立てれば」
???「マジ止め」

って思ってそう。その思惑ギャップがおもしろさの妙味を生む。

ライトファンタジーで単語だけちょくちょく目にする 「淑女教育」、19世紀くらいの西欧やUSAなのか、日本戦前の婦女教育なのか、ちょいちょい不明なんで、この辺は考えておかないと……考えたうえで面白くしたいですね……

女教師「まさに淑女のドレス捌きですわ!」 (視線の先でノシイカになる悪党)

/* 現行の『残り銀貨500枚からの再スタート』が終わったら何か形にしよっかなと思います */

埼玉県 子どもだけの登下校禁止条例に反対の署名をしたよ

誰も守れないようなルールを作ると、 誰もがルールを破るようになり、 結果として子どもは守られません。 署名運用はまっとうな内容だったので署名しました

10月13日可決予定!STOP! 埼玉県 子どもだけの登下校禁止条例!!

創作物の自由を守る、ことと、実在児童の人権を守る、ことは両立しますの。 国会で個別の自民党議員を応援することと、埼玉県の個別の自民党議員を批判することも、当然両立しますわ。

「あなたの提案する政策は世の中を悪くしますね」

で済みます。

この辺が、党派名だけで物事判断する、幼くて純真な政治感覚の持ち主には理解できないかも知れませんけど。

実在児童の人権を考えて行動するってことは、何かあった時

「私は、創作物の自由と実在児童の人権を考えて行動してきましたわ。 埼玉県の『子どもだけの登下校禁止条例』、あなた反対しました?」

って言えるのですよ。 積み重ねてきたヤツが強い。

プロンプトガイド使って、ChatGPTに反省文を書かせる 

昨日のOpenAI社が公開した「プロンプト・エンジニアリング・ガイド」。基本部分だけ読みましたので、命令のやりかたを試行錯誤する例として次のようなことをしました。

ChatGPTは、『長文で予測変換し、それを自然な言語っぽく書くのが得意』である。
だから「イメージをざっくり言って、一から書かせる」のは苦手なこと。

代わりに、既に書いた文章を示して、「校正して下さい」と指示するなら、まあまあ『月並みな表現で当たり障りなく』書き換えてくれるのでは?

###以下の文章を、会社に提出する反省文として、校正しなさい。###
「朝寝坊して会社に遅刻しました。すみません。目覚まし時計はかけてたんですが、無視して二度寝してしまいました。本当済みませんでした。」

ChatGPT「朝寝坊して会社に遅刻しました。大変申し訳ありません。目覚まし時計は設定していたのですが、無視して二度寝してしまいました。本当に反省しています。今後はこのようなことが起こらないように注意していきます。」

うーん。元文を丁寧に言い換えただけですね。

###先の文章を、次のように変更しなさい。###
・文の順番を入れ替えて、謝罪を一番にもってきます。
・朝寝坊という言葉は使わないようにします。
・部署の同僚および上司に対する、気持ちをこめた謝罪を追加します。

ChatGPT:以下は、提出する反省文の例です。

「この度は、私が遅刻してしまい、大変ご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。当日は、目覚まし時計を設定していたにもかかわらず、二度寝してしまいました。自分自身の管理不足であり、反省しております。また、私の遅刻により、部署の皆様や上司の皆様にご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。今後は、このようなことがないように、責任を持って行動してまいりますので、ご指導賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。」

これなら使えそうだと思います。「二度寝と言う単語を使わず、体調不良に言い換えて表現しなさい」とかならもっと良い。

このやりとりを、マストドンで公開したところ、見ていた方が
「やっぱり欲しいものの型は知っておかないとだな……知識が無いとググれない
に近いものを感じる」
と言っておられて、膝を打ちました。

なお、私の名誉のために追記しておきますが:本件はあくまで事例研究のための例示であり、私の個人的体験ではないことを申し添えておきます。

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水星の魔女 第13話予想

医師「デリング総裁の状態は予断を許しません。生命維持装置があっても、何時どうなるか……」
ミオリネ「どうなるっていうの?!」
医師「お、落ち着きたまえ、ミオリネ君」
スレッタ「そっ、そそそそうですよ落ち着いてッ」
ミ「これが落ち着いていられるかぁ!」

(コール音:プロスペラ)

ミオリネ「はい?」
プロスペラ「今よろしかったかしら。」
ミ「何の御用でしょうか(警戒max)」
プ「御父上の状態が良くないと聞きましたの。そこで提案なのですけど……」

プ「元来、ガンドフォーマットは医療技術だったのですよ。」

第13話タイトル 『希望の光』

ミオリネ「今ここで、クソ親父を失う訳にはいかないわ。会社としても、私個人としても。」
スレッタ「や、やっぱり、お父さんのことす、すすす、好ッ」
ミ「違うわよ! 反抗する相手がいなくなったら意味ないでしょっ」

地球寮の面々の心の声(素直じゃないなぁ)

デリング・レンブランは闇の中を漂っていた。
己の生命の輝きは、弱い。
一本のロウソクのように弱々しい。
それがこの濃い闇に溶けてなくなるであろうことを、もはや諦念とともに受け入れていた。

だが、声がしたのだ。

ミオリネ「お父様。今から接続をオープンにしていくわ。目を開けて。」

視界は唐突に開けた。
戸惑いながらも、デリングは己の生命の光輝が戻っていること、そして身体感覚が十全であることを自覚する。

しかし、十全過ぎはしないか? 

古傷の痛みも、関節の軋みもない……そして視界はクリアすぎる。

OSメッセージ:System clear GUND format full connected …

株式会社ガンダムの新型モビルスーツ『キャリバン』は、こうして医療用ガンダムとして起動した。

デリング「私を以前の身体に戻してもらおう!決闘だ!」
エラン「理事長が決闘してはいけないという校則は無いからね☆」

次回 水星の魔女14話 『エアリアル 対 デリング』 デュエルスタンバイ!

おまけ:
ミ「せっかく生き延びさせてやったのに何よクソ親父!」
ス「ミミミオリネさんのおとうさんとた、た、闘うなんて」
デ「君に”お義父さん”と呼ばれる筋合いはない!」
ス「ひぃっ!?」

動画公開:イラスト担当しました

ひるくれみおさん(RainP)の新曲、『また君が笑顔になるときまで/KAITO』のイラストを担当しました。ニコニコ動画でも、YouTubeでもご覧いただけます。

niconico:https://nico.ms/sm40507314

YouTube:https://youtu.be/YRKOHfDbG20

今時のあっさり目塗りって、むずかしいですね(毎度言ってる気がする)。

それでTERFって言うんだ?

議論の前に用語整理。

TERF(ターフ) 元はトランス排除的ラディカルフェミニストとはトランスジェンダーに対して排除、排斥的な立場を採るフェミニストのこと。なんだけど、今では『性自認が女性なら女性です』に反対すると、ターフ呼ばわりらしい。

トランスジェンダー 私がこの単語知った当時は、身体性別と精神的に自認してる性別(性自認)が異なるひと、っていう意味だった。最近では、オートガイネフィリア(女装している自分に興奮する異性装好き性癖)も含むらしい。

で、問題なのは『性自認が女性なら女性です』。

執筆時点での戸籍法では、子供が無い&SRS施術(性別を身体的にも移行させる手術のこと、とうぜん後戻りはできない)済みである&精神科医のカウンセリングを経ている等、様々な条件をクリアしてないと、『性自認関係なく女性が女性だし、男性が男性』ですな。

私は、身体性別が女性ではないひとに、『女性用』のエリア、とくに防御の低下する『トイレや更衣室、公衆浴場』には入ってきてほしくない。
一部のトランス活動家が、「前(男性器)をはさんで浴場にはいったが何も言われなかった」などの発言をしている件など、「や、それ周囲の女性が怖くて言い出せなかっただけでは?」と思っている。

また、MtF(Male to Female、男性から女性へ変化したいトランスジェンダーのこと)当事者の声ではなく、活動家が『性自認が女性なら女性です』を推進している声が大きいこと、には危惧を覚える。

なので、『性自認だけで性別変更OK』法案を通そうとする政治的な動きには、今のうちに『反対です』を表明しておく。他の政治的信条が異なり、何ならとんでもない反動的道徳保守だろうとも、反対票を投じてくれる人となら共闘するだろう。これは表現の自由を擁護する活動とも一緒。

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短編投稿しました『トラックに轢かれて転生したんですが脳筋ギャルゲとみせかけた何ココ』

短編投稿しました『トラックに轢かれて転生したんですが脳筋ギャルゲとみせかけた何ココ

URL  https://novel18.syosetu.com/n9901hj/

ICUで手を握った母は「来世でもきっと私の息子に生まれておくれ」と言った。
轢かれかけた子ネコを助けて、トラックにはねられ。
塩月泰斗はどこか懐かしいギャルゲの世界に転生した。
「筋肉は裏切らない!」
武辺系女子(一部男の娘)だらけで、唐突にシェイクスピア注意なこの世界は……

妄想煮込んでこんな感じ、をメモがわりに残しています。続かないと思います。

完全食のCOMPとBASE BREAD比較した

今は『COMP』トータルバランスモデルの粉末を使用していますが、たまには他の商品が気になります。

「栄養素的にどうなんだろう」を疑問解決して、かつ「より利便性が高い」かどうか。そこが、商品乗り換えの理由ですからな。

というわけで、各公式サイトで公開されてる情報を、表計算ソフトで比較してみました。COMPがわが、成人の2200kCalを基準にしているので、BASE BREAD側の同じ栄養素も、熱量2200kCalになるように修正。

ベースブレッド1袋2200kCal
(10袋)
1食2袋COMP 2200kcal
n-3系脂肪酸0.44.290.86.3
n-6系脂肪酸1.617.173.213.6
カリウム4695,033.179384090
カルシウム1141,223.412281020
クロム1.718.243.420
セレン9.6103.0219.242
たんぱく質13.5144.8827110
ナイアシン8.591.221726
パントテン酸1.111.802.212
ビオチン8.692.2917.280
ビタミンA1761,888.783521040
ビタミンB10.44.290.82.4
ビタミンB120.44.290.84.8
ビタミンB20.33.220.62.8
ビタミンB60.44.290.82.6
ビタミンC19203.9038200
ビタミンD1.212.882.416.5
ビタミンE1.415.022.818.9
ビタミンK26.5284.3953240
マグネシウム68729.76136480
マンガン1.415.022.85.7
モリブデン48.2517.2796.486.2
ヨウ素25.4272.5950.8260
リン1731,856.593461260
亜鉛1.617.173.213.2
脂質5.457.9510.868.4
食塩相当量0.77.511.4ナトリウム
1200mg
食塩相当量
3.05g
食物繊維3.234.346.431.4
炭水化物23.9256.4947.8310
1.415.022.814.7
糖質20.7222.1541.4(公式になし)
0.22.150.41.35
熱量2052,200.004102200
葉酸1081,159.02216380
単位は省略。

オメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸、摂取する比率としては1:2程度が良いとされています。この点、BASE BREADはバランスよろしくない。オメガ3系脂肪酸:オメガ6系脂肪酸が1:4くらいになってる。

炭水化物が少な目、タンパク質多めなのは、BASE BREADのほう。

もうこの時点で、『COMP』から乗り換える理由が消滅してますが一応もう一つ、利便性のポイントを確認。

『COMP』パウダーの賞味期限は、現時点のバージョン5.1で「製造から6か月」。
『BASE BREAD』の賞味期限は、「注文日から1か月」。

緊急事態に備えた保存性が皆無なので、乗り換え自体が無理、という結論に達しました。

【豆知識】COMPパウダー保存は、袋の中の空気をしっかり抜いて、袋のチャックをちゃんと締めると、青魚系の油脂が酸化しにくく、食後の息に混じる青魚臭を減らせるよ。

『火星の人類学者』感想

本書の刊行は26年も前なので、古さを感じる部分はある。
それを差し引いても、一般読者に”当事者の世界”を触れさせる良書なので星5つとした。

火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者 (ハヤカワ文庫NF) オリヴァー サックス https://www.amazon.co.jp/dp/415050251X/

原著”An antholopulogist on Mars”が出版されたのは1995年、日本語版出版は1997年。
現時点(2021年)からみれば26年間、精神医学、脳神経科学は日進月歩の進歩を遂げてきた。現代の最新知見を持つ読者からみれば、
「四半世紀前はこんなものだったのか」
と、落胆や不満も持つ内容である。

とりわけ、当時よりははっきりしてきた発達障害への理解を踏まえると、

「抱きしめが大事とかいう理論はお前のせいかぁあああ!」

と、どなりたくなるようなエピソードもある。それがタイトルにもなった『火星の人類学者』である。
著者および協力した人々の名誉のために付け加えるなら、『抱きしめが大事』は「ひとつのアプローチ」として提言されているものの、提言した当事者でさえ「それが万能」とは考えていない。

しかし、親というものは、不安を抱きがちな生き物だ。

「子供が障害になるのは、自分たちの育て方のせいでは?」

と、藁にも縋る思いの人々を餌にする、偽科学が悪い。また、そういうのに公共サービスの保健師や助産師がはまるのも悪い。彼らには適切な医学知識と、職業倫理が欠けている。

評者はとりわけ、『色覚異常の画家』のエピソードに感銘を受けた。自分でもイラストをものするので、色の感触が消えうせ、微妙な階調が見分けられなくなったらと思うと……正直、ぞっとする。
だが、エピソードで紹介された画家は、確かに悲嘆し、非常な苦しみを受け、時間をかけながら、それでも新たな視覚と付き合っていくことを学んだ。
これをコーンの分類「障害受容のプロセス」でいう

『ショック→回復への期待→悲嘆→防衛→適応』

といった一般化・抽象化した言葉で表現すると、大事なものが欠けてしまうだろう。大事なもの、それは『当事者の感情、経験』とでもいうべき、何かである。

そして、自閉症には顕著だが、「余人には、全く存在ないように見える」感情や経験の内面化も、本書収録のエピソード『神童たち』からは感じられるのである。
たとえ、筆者オリヴァー・サックスおよび定型発達で健常者諸君の世界からは、『不足』『不十分』『未満』であろうとも、だ。

評者自身も、ASD的な側面をいくばくか持っているため、「火星の人類学者のような」気分はよく理解できる。人数が逆転していれば、定型発達で健常者諸君こそ
「観察と治療と適応学習を促すべき世界」
の住人だという思いを新たにした。

この視点の有無は、ともすれば「まず、憐みありき」で人権を口にする人々への、よき試金石となろう。
たんなる医学的のぞき趣味ではなく、自分自身に引き付けて読んでみることをお勧めしたい。