『文化の盗用』論はジェノサイドではないのか

『文化の収奪』あるいは『文化の盗用』を言い立てる者、ともいう。彼らは『ナニナニは文化の収奪/盗用である』と言いたてはするが、
「ならばどのような用いられ方であれば収奪ではない、盗用ではない『よい利用』のか?」
という問いには明確に答えず、「自分は当事者性を有さないから判断できない」とまで言い出すのだ。これを卑怯と言わずして何であろう。
判断できないのであれば、そもそも収奪/盗用にすら口を出す正当性もないのではないか。

被征服民族、被差別側の歴史への丁寧な取り扱いは必要である。だが、当事者性を有さない、征服民族のがわ、差別側と同じ属性の人々による『文化の利用』はすぐさま『収奪』『盗用』と非難されるべきなのだろうか。
有償であれ無償であれ、クリエイターも人間だ。面倒臭いもの(文化のアイコン)は、『覚悟を決めて向き合い、丁寧な取り扱いをしていると主張する』か、『そもそも取り扱わない』かと言われれば、後者を選択するほうが楽である。

面倒ごとにかかずりあうくらいなら、「ナニナニ民族の文化アイコンは、取扱い注意」でそもそも関わらない。ナニナニ民族の文化とやらは、博物館の片隅と、当事者グループおよび周辺の好事家、ごく限られた勉強家によるクリエイター利用にとどまることになるだろう。

『どのような利用であれば収奪にあらず、盗用にあらず』
を示さずに、文化の利用を制限しようとする人々は、ご自分が少数者の文化ジェノサイドに加担している可能性を検討していただきだいものである。 続きを読む

武雄市図書館について思うこと

私の観点は次のとおり。

不快なもの、邪魔になるものを『既得権益』呼ばわりして市民の不満を誘導し、自分の遣りたいことの正否をうやむやにするのは危険なこと。
一個人単位の話ではなく、百年先も遺すべき文化の事業、政治なれば。

そして、武雄市市長のやっていること、やりたいことは、
『公共図書館』としてやっていいことではないと思います。

情報ソースとして、「気に入らないコメントは削除できるフェイスブック」ではなく、「気に入らなくてもコメントが残るツイッター」と、法と人権保護について詳しい高木弁護士のアカウント他からの情報を信用しての判断です。

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W-8BENが承認されたお話

時系列順の流れを追ってお話しましょう。

doncha.netさんのひまつぶし雑記帖に助けられつつ、

1.アメリカ歳入庁(IRS)に届けて EIN(雇用者番号)を取得する
IRSの”Form SS-4″をPDFで入手。
オンラインサービスで、PDFをPNG画像化。
GIMP2.6で画像に文字入れし、ファイル形式PNGで保存。

文字入れの際には、こちらの情報を参考にしました。
http://t2aki.doncha.net/?id=1357613191

 セブンアンドアイのネットプリントサービスでプリントアウト。
プリントアウトしたものを、家のFAXから送信。

送信用の番号は、IRSのサイトから最新版を入手すること。3/8時点の番号としてウェブに載っていた番号が、3/15には違っていた。
EIN申請にFAXしたところ。「担当者のメールボックス番号を打ち込むか、あなたの名前を・・・」というメッセージにつながったので調べたら、SS-4を送るFAX番号が変更された件
IRSのサイトで、”Where to File Your Taxes”という検索キーで検索したら出てきました。

http://www.irs.gov/uac/Where-to-File-Your-Taxes–(for-Form-SS-4)
“Where to File Your Taxes” (for Form SS-4)
If you have no legal residence, principal place of business, or principal office or agency in any state:
Internal Revenue Service
Attn: EIN International Operation
Cincinnati, OH 45999
Fax-TIN: (859) 669-5987

つまり、Fax-TIN: の頭に010-1-をつけて、010-1-859-669-5987としてダイヤル。

3/22に返信FAXが来ました。
郵送でのEIN到着は4/7でした。が、その前に注意しながらFAXを読む。
FAXに記載されていた私のEINは手書き。
『この”T”っぽいものは数字の”7″のことであろう』
と推理したり。
ナンバーというからには、アルファベットは入らないんですよね?と疑念をいだきつつ。 続きを読む

ボカロ歌詞翻訳本のその後

歌詞の著作権は誰が管理するのか?その後のお話。

・VOCALOID曲の歌詞を電子書籍に収録して、配信する場合の使用料各社比較

1.JASRAC管理している場合

あまりにもお高いので、ざっくりとした結論だけ。
「5日以上は5千円/月。5日までは一日千円」

2.JRCが管理している場合

1曲あたり『本代/収録曲数』円(9円以下になったら9円)、の出来高。でも一ヶ月あたりの出来高が千円以下なら、1ヶ月千円。
また、配信期間が1ヶ月以内になるよう契約途中解除するなら、計算やレポート提出が翌月以降になっても、御代は一ヶ月ぶんだけ。
御代は一ヶ月ぶんだけ。ここ重要です。

3.Dueが管理している場合

・著作権利者に使用形態と許諾の話がついてる
・KindleDirectPublishingおよびGumroadという、海外法人での配信
ならば、著作権利者に確認をとり、確認取れたら
「無料でOK」
ただし、「確認がとれること」と「無料で使っていいよと事前の許諾得ている」こと。

【採用案】
1.JASRAC管理曲は一切使わない。手取りの月収12万8千85円のわが身には高すぎる。
2.JRC管理曲は使う。配信期間は8月1日から8月31日までの一ヶ月とする。
3.面倒でもつど確認をとる。

と、いうわけです。
カラオケ化などに伴い、「歌詞の配信権利」がDue管理曲になっている曲をお持ちで、私が歌詞を英訳した方にはいずれ問い合わせがゆくことと思われます。
まずは……私自身のツール(電子書籍ePUB3の編集ツール、『FUSEe Ver.1.0』)使いこなしから!がんばります!

TPPの著作権等への影響~重要なパブコメ

本日の箴言:
「よい表現と悪い表現、どちらが多いと思う?」
「その答えは、上り階段の数と下り階段の数、どちらが多いか判明すれば、おのずと知れよう。」

「知的財産推進計画2013」及び「知的財産政策ビジョン」の策定に向けた意見募集

「知的財産推進計画2013」及び「知的財産政策ビジョン」の策定に向けた意見募集で、3/22までともう残り期間少ないです。この計画は国内法改正方針などを決める重要なもの。

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/ikenbosyu/2013keikaku/bosyu.html

たとえば、わたくしの贈った意見はこちら。

以下の事項を盛り込むべきと考える。

・二次創作同人誌など、これまで著作権管理者が著作権侵害を「とりたてて調査もしない、訴追もしない」有償かつ非営利の利用について、法整備を行うべき。
具体的には、漫画家 赤松 健氏が提案しているような、二次創作事前許諾の仕組みや、クリエイティブ・コモンズなど。

・規制強化と違法の訴えではなく、文化の発展、イノベーション促進につながるような啓発事業を、法に規定するべき。
関係省庁および業界団体の『啓発』は、知的財産権の規制ばかりである。そうした主張ではなく、
「このように法的手続きを行えば、大企業ではない、個人単位でも著作権侵害せず、かつ適正価格で著作物を利用できる」
ことを周知徹底すること。

一部の知的財産権侵害を対症療法的に規制するばかりでは、消費が先細りするばかりである。
『消費』、この場合は著作物や知的財産の二次利用を促進してこそ、個人単位のコンテンツ発信者による『消費』が活性化すると考える。

歌詞の著作権は誰が管理するのか?

  1. 発端
  2. まずはJASRACに確認とってみました
  3. 質問理由と例
  4. 実際にはこのように書きました
  5. JRCからの返事がきました
  6. Dueからも玉虫色の返事が来ました
  7. イーライセンスからも返事が来ました
  8. 悔しくないわけ、ないじゃない

発端:切身魚どんは、個別に歌詞製作者に許諾をうけている。

要約「歌詞を英訳して、ピアプロ公開していいよ!将来は同人誌、電子書籍に収録して、非営利有償で再配布してもいいよ!」

と。

切身魚どんの認識:ピアプロやSNSを経由した、ユーザー/クリエイター同士の許諾に基づいて、キャラクター関連の商標/知的財産権関係なしに行う同人活動。JASRACJRCDueも関係ない遊び。

でも、です。

非営利とはいえ『有償』というだけで、発症する人がいるのも事実。権利(この場合は歌詞のインタラクティブ配信権)者に確認をとっておこう。

と考えて行動にでました。

まずはJASRACに確認とってみました 続きを読む

信用できない二次使用許諾依頼

著作権まわりのお話を、友人の個人的事例からひとつ。
友人のSNS限定公開日記から得た情報ですので、「事実に立脚した記事」ですけれど、
『記事内の登場人物がどこの誰か?』
部分は明示しないで書きます。想像がつく人はついてください。同時に
「友人の信を裏切りたくない」
というわたしの願いにも、気がついてくださいね。では、ここから本題です。
 
 「突然でてきた」「創作無関係な個人背景」の持ち主が、
「誰でも、とても簡単に、アンタの作品を改変加工できるツールを開発しました。二次利用の許諾おくれ!」
と打診してきました。
 

さぁ、どうする?

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全方位向けメッセージ 『表現規制反対』

一部の人の不快感を理由に沈黙を強いられるのは、民主主義社会とは言いません。

 

ヘイトスピーチや差別を扇動する発言といえど、表現の自由。その憎悪を、『表現の自由』という同じ土俵上の対話で解決できなくなったとき、全体主義が始まります。兼光ダニエル真さんや、ほかの友人らの言葉を借りて、メッセージをしたためました。

どうぞ遠慮なく、コピー&ペーストしてお使いください。

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【解説】弊社キャラクター公式イラストへのクリエイティブ・コモンズ・ライセンス付与につきまして – ピアプロブログ

本日の御題はピアプロから。

弊社キャラクター公式イラストへのクリエイティブ・コモンズ・ライセンス付与につきまして – ピアプロブログ
http://blog.piapro.jp/2012/12/post-608.html

 

さて、「ここで言う、非営利とは何でしょう?」

ピアプロ・ネット英語版のCC BY=NCライセンスの英語FAQより。

http://piapro.net/en_for_creators.html

 

 

「Q3 非営利の意味は?」

「以下の2点に 当 て は ま ら な い なら、非営利です。

1.ビジネス利用目的

2.対価として金銭を受け取る」

 

どちらか、あるいは両方に当てはまったら、『非営利』とは言いません。

 

なお、CCライセンス本体にて『非営利』の厳密定義はされておりません。

 

私のように、

「公開した私の一ヶ月あたりの食費を上回る対価を、

恒常的に得るのなら営利とみなす。

でも、それ以外は非営利有償で許諾」

という人も居ますからね。

そのため、CCライセンス本体のFAQでは

「気になるなら、個々の著作権利者に確認すること」

としてあります。ここでいう著作権利者はCrypton Future Media Inc. (クリプトン社)ですから、同社の定義に従って利用させてもらいましょう。

 

ピアプロブログにもありましたように、CCライセンスは他言語版が整理されています。よその国でも同じ条件の使用が可能です。

日本のオタク文化を心から誇りたいと思ってやまない皆様、各国のお手本となられますように。

 

人生の楽しみはつきませんのぅ!はっはっはっはっ。

【著作権】強引に通した改正案のその後

まずは資料PDFをご覧ください。

「知的財産に関する特別世論調査」の概要
http://www8.cao.go.jp/survey/tokubetu/h24/h24-chizai.pdf

この設問の問題点。

「他人のコンテンツを許諾なくインターネット上で公開・共有す
ることが違法だと知っていたか」

という問いをたてるのなら、

「他人のコンテンツを事前許諾のもとインターネット上で公開・共有す
ることは合法だと知っていたか」

という問いも設定すべきだ、ということ。
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